『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』を観た]

2009-09-13 18:00:39 | 物語の感想

☆う~ん、まあ、そもそも『X-MEN』は、割とスケールの小さい世界の物語なんで、それは分かっていたつもりで、

 更に、その「エピソード0」であるから、更に小規模な展開になると思っていたのだが、

 予告編がかなり派手だったので、期待し過ぎたかも知れない。

 ちょっとサッパリした内容過ぎたね。

 私は、かなりヒュー・ジャックマンに憧れていたのだけど、その時期が過ぎたということがあるのかも知れない・・・。

   ◇

 私は、基本的には、アクション映画は、『ランボー』『96時間』みたいなシンプルな作風が好きで、

 その映像テクニック上においても、見る者の情動においても、効果的に見せてくれるものが優れていると思う。

 そして、コミックヒーローたる者も、ウジウジ悩むヒーローよりは『アイアンマン』みたいに、軍事産業の社長のくせに平和のために戦うと言った能天気な主人公のほうが好きだ。

 『ウルヴァリン』においては、技術的には、いいアクションシーンを見せてくれているのだが、その見る者の情動に訴える点においては、

 例えば、クライマックスのスリーマイル島の煙突のような原発建物が崩れ落ちるスペクタクルシーンがあるが、それは、敵もしくは味方の攻撃によるものではなく、倒した敵の事故によるもので、なんら戦闘のサスペンス効果を得るものになっていないのだ。

 予告編で興味をひいたアクションの数々も、あまりにも「そのまんま」なので、新鮮さがなかった。

 そもそも、『X-MEN』のスケールの小ささの原因は、いつも組織内内紛での戦闘であるからだ。

 それも、見る者のエモーショナルな点に臨界まで訴えてこない理由の一つだ。

 ハリウッド産の映画は、これが実に多い。

 上品ではあるが、絶対悪の設定を身内に据えると、見ている者は燃えてこないのだ。

 だからこそ、『X-MEN3』での、ミュータントVSミュータントのガップリ四つに組んだ戦いには快哉が起こった。

 私は、シンプルな味方VS敵の超能力戦を見たいのだ。

   ◇

 ただ、思ったより、多くの超能力者が登場してくれたのは嬉しかった。

 しかし、野郎だけのチームと言うのは、どうも無理矢理な能力者もいて、日本刀を振り回すヤツなどは、『G.Iジョー』の一員っぽくて、わりと格調高く作られている『X-MEN』がB級の一歩手前に見えた。

 ただ、そのアクションの見せ方が、『X-MEN』においてはやはりうまいので、私は安心したのだが、

 この日本刀野郎が、最終的には「ラスボス」だったので、ちょいと嫌でした^^;

 しかも、ミュータント能力の全てを持っている存在ってのは、都合良過ぎる。

 私は、ウルヴァリンが、「超再生能力」と「両手から伸びる超金属の爪」と言う二つの能力を持っているのさえも、能力のルール的矛盾を感じていつも気に食わないのだ。

   ◇

 ただ、今作で、ウルヴァリンが愛しつつ、その恋の記憶ともども失うヒロイン・ケイラが、後年にウルヴァリンが知り合うことになる恋人ジーン・グレイの面影が感じられ、作り手のシリーズへの想いが感じられて良かった。

   ◇

 分かった! この作品が物足りないのは、マグニートーが出てこないからだ!!

                                     (2009/09/13)

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[与党民主党考・3「日教組、不良教師を野放し」]

2009-09-13 16:05:48 | 保守の一考
☆朝、産経新聞の一面を見て、暗澹たる気持ちになった。

   ◇

   《教員免許更新、廃止へ 民主・輿石氏 通常国会に法案も(9月13日7時56分配信 産経新聞)》

 < 民主党の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長兼代表代行は12日、甲府市内で記者会見し、今年4月に導入された教員免許更新制度の廃止に向け、来年の通常国会にも教育職員免許法改正案を提出する考えを示した。更新制度は安倍晋三内閣が教育再生の目玉として導入を決めたが、民主党の有力支援団体である日本教職員組合(日教組)が強く廃止を求めてきた。政権交代で教育改革路線は一気に後退する公算が大きい。
 ■入閣「参院から2人以上」
 輿石氏は元山梨県教組委員長で、日教組の政治団体「日本民主教育政治連盟」会長を務める。小沢一郎代表代行と太いパイプを持ち、「参院民主党のドン」といわれる。
 輿石氏は「教員免許更新制は変えなければならない。できるだけ早くやる方向になる」と明言、来年の通常国会での改正案提出についても「あり得る」と述べた。平成23年度から免許更新制を廃止することにも「間に合えばそうする」と前向きな考えを示した。
 指導力不足の教員排除を可能とする改正教育職員免許法は19年6月に成立。教員は10年ごとに計30時間以上の講習を受け、認定試験で不合格となれば、2年以内に再試験で合格しない限り、教員免許が失効する。
 民主党は衆院選マニフェストに「教員の資質向上のため、教員免許制度を抜本的に見直す」と明記した。
 一方、輿石氏は、参院民主党からの入閣に関し、「1つでよいというわけにはいかない」と述べ、2人以上の入閣を求めた。また、来夏の参院選後の連立枠組みについて「単独過半数をとったら『もう結構です』なんて、人間の生き方として大変失礼だ」と述べ、社民、国民新両党との連立を維持すべきだとの考えを示した。>

   ◇

 民主党が政権を取ったら、この輿石東が文科省の大臣になるとは言われ続けているが、こうしてジャブを繰り出して来ている。

 そして、早速に「教員免許更新制度の廃止」を押し立ててきた。

 この制度は、不良教諭の排除が第一義であるが、同時に、組合活動や政治活動で処分の常習者、その排除も含まれる筈だった。

 それはつまり、日教組の教師である。

 日教組の政治団体「日本民主教育政治連盟」会長を務める輿石東は、アカ運動にかまけ、子供の教育蔑ろの教師、そのシステムを守るために、「教員免許更新制度の廃止」を打ち出し始めたのだ。

   ◇

 民主党は捩れに捩れている。

 上記の記事のように、<民主党は衆院選マニフェストに「教員の資質向上のため、教員免許制度を抜本的に見直す」と明記>とあり、

 保守派の多くの者も、その言葉をポジティブに捉えた人もいただろう。

 まさか、「抜本的に見直す」が、「教員免許更新制度の廃止」とは、誰も思うまい。

 これも、民主党の「選挙詐欺」である。

 つまり、教師の腐敗に対し、民主党は何もしないのである。

 腐敗している教師たちが、自分らの支持団体である故に、その「教育破壊の既得権益」を守ろうとしているのである。

 結局、民主党は、それまでの官僚腐敗の政治を改めるどころか、その腐敗の渦を、公務員の下層まで拡大させるだけなのである。

   ◇

   《日教組の主張通りへの一歩に 免許更新制廃止(9月13日0時54分配信 産経新聞)》

 <民主党の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長兼代表代行が廃止に向けた法改正案を提出する考えを示した「教員免許更新制」。教育問題に詳しい八木秀次・高崎経済大教授は、「廃止は日教組の主張そのままだ。今後、安倍内閣が手がけた教育再生をゼロベースに戻し、日教組の主張通りの政策に転換する第一歩と考えていいのではないか」と懸念を示す。
 同制度は当初、不適格教員の排除が目的の一つとされた。「不適格」には指導力不足に加え、組合や政治活動で度重なる処分を受けた教員も含まれる見通しだった。
 しかし、検討の過程で「悪い者はダメという“性悪説”から、大学で最新の知識技能を学んで指導力を向上させようという“性善説”に変わった」と文部科学省幹部は説明する。
 その結果、同省は今年4月の導入に当たり、「不適格教員の排除が目的ではない」と表明。だが、放課後の指導などで多忙な教員が30時間を割いて「最新の知識技能」を大学で受講することに、「意味があるのか」との批判が、日教組系ではない教員からも起きた。座学をこなせば大半が合格する認定試験にも疑問が呈されていた。
 八木教授も「安倍内閣の退陣で、制度設計が未完成のまま実施された」と不備を指摘する。
 同制度の廃止は教育界で支持される公算が大きい。しかし、「不適格教員の排除」が、現場の課題であることに変わりはない。
 民主党は政策集で、教員の指導力向上のため、教員免許取得に必要な大学の4年制養成課程を、大学院2年も含む6年制に延長することを表明している。
 しかし、現在、教育現場にいる不適格教員に、日教組に支持される民主党がどれだけメスを入れることができるのか。八木教授は「民主党と日教組が一体の関係では、改善を期待できない」と話している。(鵜野光博)>

   ◇

 残念ながら、世の中には「性善説」ではどうにもならない人間が多数いる。

 自分自身が「性悪説」の具現化である<日教組>が、子供には猫撫で声で、性善説を施すのである。

 そして、世には、「犯罪」さえも「自由」と豪語する悪の天下が訪れる。

 それこそが、時代遅れのマルクス主義を標榜してはばからない<日教組>の目論見である。

   ◇

  (いつもキメのセリフ^^;)

 「しかし、みんな、なんと言う恐ろしい党に投票してしまったのか・・・」

                                    (2009/09/13)

   日教組出身の民主・輿石氏「教員免許更新制は廃止」(朝日新聞) - goo ニュース
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[映画『しんぼる』を観た]

2009-09-13 15:16:59 | 物語の感想
☆松本人志監督の第2作目だ。

 前作『大日本人』(クリック!)では、その方向性に大きな意欲が見られたが、次第に、その物語性が空中分解していってしまった。

 今回は、さて、どうか?

   ◇

 そもそも、松本のギャグは、日本人の感覚に根ざしたシュールさであったと思う。

 ある意味、その本質は「内輪受け」で、その感覚を(日本)全国的に行き渡らせたことが松本人志の芸人としての功績として凄いのだが、

 前作では、それがカンヌ(だっけ?)で世界に曝されてしまった。

 そのニュアンスを世界の人に理解させるのは難しかったはずだ。

 松本自身、それは予期せぬことだったと思う。

 ・・・で、次作の方向性が「世界に通用するモノ」となってしまったようだ。

 私は、この作品を「欧米に媚びた作品」だと思った。

 その意欲は悪くないが、日本の芸人として、先ず、実験的な作品でなく、地に足の着いた、自分の得意分野を前面に押し出した作品を作って欲しかった。

   ◇

 舞台は二極化しており、メキシコのプロレスラーを主に持つ家族の物語と、異世界の密室に閉じ込められた男の物語が交互に描かれる。

 どちらもそれぞれ面白い。

 この二つの舞台がクライマックスで絡んでくるのは分かるが、メキシコ・パートは、何とも『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな味わい深い映像で見せてくれる。

 こっちの感性できっちりと松ちゃんに作って欲しいものだと思わせられた。

 が、異世界密室パートも、シュールでありつつも、何らかの合理的な解釈を抱かせる内容で面白い。

 私は、第一印象として、往年のファミコンディスクシステムソフト『デッドゾーン』を思い出させられた^^

 こちらのパートは、松本人志が主演だが、その濃い顔が、どうにも、クリーンな部屋にそぐわない違和感を感じ続けた。

 でも、欧米人にも分かるように、言葉でなく、アクトで見せようと言う松本の意図は、自分でしか演じられないと思ったのだろう。

 日本人の観客を含みつつ、擬似パントマイムや繰り返される過剰な叫び、オナラや図像で、欧米人の笑いさえも取り込もうという意図だろう。

 お笑いは少な目だが、物語がある一定の方向に進んでいるのはわかっているので、こちらも然程の不満足には陥らない。

   ◇

 ただ、クライマックスで、やはり破綻する。

 二極分化された舞台の融合点が、解せないのである。

 ネタバレすると、密室パートは、一人の男が「神様」になるための修行の場で、そこでの苦難が、とある一具体例としてのメキシコの一レスラーの人生に作用すると言うのだが、

 それがあまりにも突飛なのである。

 その後、神様になった松本が、世界のあらゆる事象に作用を及ぼしていくのだが、そこでの作用は物理的におかしい点はないのである。

 ただ、二極分化の交差点である、物語的にも「要(かなめ)」となる箇所において、素っ頓狂な展開を見せるのだ。

 『大日本人』のエンディングもそうだった。

 ・・・だが、そこを非難してもしょうがない。

 こうして二作続けて見ると、それこそが松本人志のやりたいストーリーテリングなのだろうから、文句を言うだけ野暮である^^;

 私は、不覚にも、そのナンセンスに大笑いしてしまった^^

                                      (2009/09/13)
コメント (6)
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