『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[与党民主党考・38 「かつてない重圧を感じている岡田」]

2010-02-12 03:30:32 | 保守の一考
☆民主党政権誕生前後、岡田克也外相は、反小沢として名が通っていたと思う。

 本人もなかなか威勢が良かったと記憶する。

 しかし、小沢独裁が徹底されるに及び、次第に、その反「将軍様」意識は霧消する。

 そして、お次は、民主党の党是「日本国解体」に向けて、威勢が良くなる。

 天皇陛下の国会開会のお言葉に難癖をつけたのもこの頃だろう。

 だが、そんな威勢も、外相となって、アメリカとの普天間基地移設問題で消沈する。

 「日本国解体」とは、中国や半島に、日本国土を友愛を持って強奪させることである。

 しかし、そこに、日米同盟の半世紀の歴史が重くのしかかった。

 その顔は、次第に焦燥の度合いを濃くしていく。

 そして、こんなニュースがあった。

   《岡田外相、外国人参政権で明言避ける 韓国外相「普天間問題に関心」(2010.2.12 00:18)》

 <【ソウル=水沼啓子】韓国を訪問中の岡田克也外相は11日、ソウル市内で柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相と会談した。
 会談で柳外交通商相は、日本の永住外国人に地方参政権を付与する法案について「期待している」と表明。岡田外相は「政府として検討中だ」と述べるにとどまった。法案について民主党の小沢一郎幹事長は昨年12月の訪韓の際、「政府の提案として出すべきだ。通常国会で現実になるのではないか」と語っている。
 会談後の共同記者会見で柳外交通商相は米軍普天間飛行場移設問題に触れ、在日米軍基地が北東アジアの平和と安定に重要な役割を果たしているとし、「円満な解決を期待する」と強調。「韓国政府としても大きな関心を持っている」と述べた。天皇陛下の訪韓について岡田外相は「諸般の事情を踏まえ慎重に検討していきたい」と答えた。
 会談では、北朝鮮の核問題に関し日韓が6カ国協議の早期再開に向け努力していくことを確認。北朝鮮が求める米国との平和協定交渉や制裁解除には非核化実施が前提との認識で一致した。また、中断している日韓経済連携協定(EPA)交渉の再開に向けて努力していくことでも合意。李明博(イ・ミョンバク)大統領も岡田外相と会談で、その必要性を強調した。>

 これらのニュースで映し出される岡田の悪相は、もう極まっている。

 でもね、安心してくれ、少なくとも、イ・ミョンバクは、普天間の基地移設は賛成だよ。

 オバマも、イ・ミョンバクも、各国のリーダーは、例え、リベラルであっても、すべからく、自国の国益が前提としてある。

 それは、悪名高きノムヒョンであってもそうだ。

 国防に関しては、現実問題として、アメリカと協力するしかなかった。

 だから、外国人参政権は「期待する」なのだろうが・・・。

 今、岡田克也は、好き勝手言っていた民主党政権誕生直後とは、その発言が変わってきている。

 外相として、少し、民主党のフィルターを通していない国際外交の「現実」に目覚めたからだ。

 今、岡田克也は、多くの決断の狭間にいる。

 狭間にいると言うことは、悩まされていると言うことだ。

 小沢や鳩山の妄想と、世界の現実との狭間に、だ。

 それが、あの無表情の、落ち窪んだ、艶のない、虚ろな悪相に表われている。

                                         (2010/02/12)

[映画『交渉人 THE MOVIE』を観た]

2010-02-12 00:35:15 | 物語の感想
☆別に、この作品のTVシリーズに思い入れはない。

 番組を見たことないが、チャンネルを変えるときに、数シーン見たことあるかも。

 でも、なんで、まだ観ていない話題作がいっぱいあるのに、この作品を観たかというと、今日が封切りだったからだ。

 私、多くの作品が封切られる土曜日が出勤になったから、他のブログの後塵を拝すことになるので、せめて、木曜日封切りとなったこの作品を観て、感想をアップしたかったのだ。

 あまり、その内容には期待していなかった。

 しかし、面白かった。

 凄まじく大雑把な設定が数箇所で見られ、また、「交渉人」であるはずの、主人公・宇佐木玲子が全く犯罪者と交渉させてもらっていないのだが、アクション作品として、また、話が二転三転する展開の妙に驚かされた。

 おそらく、テレビでのシチュエーションコメディ的に展開されているらしい登場人物たちの活躍も、初見の私でも納得し笑わせられたし、

 私の好みでない宇佐木役の米倉涼子も魅力的だった。

 予告編で感じたイメージでは、幾つかのエピソードを経て、物語のクライマックス、ハイジャック事件に移行するのかと思いきや、プロローグを経て、すぐにハイジャック編になり、つまり、映画内時間と鑑賞時間が限りなくタイムリーになると言う『ダイハード』と言うか、『24』的展開に作り手の堂々とした態度が見えた。

 まあ、宇佐木玲子は、そのハイジャックに乗り合わせてしまうのだけど、途中、スチュワーデスのコスプレで犯人と対面するのが、何とも、その初々しさみたいのが、可愛くて、恥ずかしかった^^;

 何だよ、誰のニーズだよ、そのサービスショット的展開は! と。

 ただ、そのシーンを見て、その米倉涼子の臆面のなさに、私は好感を抱きました。

   ◇

 途中、政治結社の教祖的役の津川雅彦の演技が、ちょっと過剰すぎて嫌だったし、

 また、この期に及んで「人一人の命は地球よりも重い」と言って、犯人の要求をのみ、上の行の「教祖的な男」を釈放する大臣がいたりして、非常に嫌で、

 なんで、テレビ朝日系は、こんな「昔聞いたメロディ」の思想を繰り返すのだろうと、家に帰ったら、そこのところを衝いて、感想を書こうと思ったのだが、

 そこは、現代的に覆されて、私は安心して楽しめた。

 ただ、「テロに屈しない」と言うことを、テレビ朝日が「国の対面」の所為にしようとしている気配はあった。

 違うのである。

 この作品では、その辺にツッコミを入れていないが、

 テロに屈することは、その後の、テロの頻発を誘発するから、ダメなのである。

 例えば、今回は、ハイジャックに米倉涼子が同乗していて、その戦いで問題は解決する。

 あくまで、米倉は「戦って(交渉行為も含めて)」人命を救うのである。

 それを忘れてはならない。

 しかし、テロ犯の要求をそのまま受け入れれば、今回の命は仮に助かったとしても、その後に、テロは再発、再々発することになる。

 特に、国際テロについては、日本だけが、例えば、鳩山の「友愛」みたいにテロ国家・北朝鮮に屈するようなことがあれば、他国の治安対策に迷惑をかけることになるのだ。

 「国家の体面」などという問題ではないのだ。

 作中、鳩山と小沢を混ぜ込んだような大臣は、失脚することになるが、

 テレビ朝日の番組映画版としては、なかなか気張った内容だと思う。

   ◇

 作中、いかにも格差社会の底辺に生きるような兄弟が出てきて、犯人にその純粋さを利用されるのだが、

 その兄弟は、ファーストクラスにいた若いカップルを疎んじるのだが、実は、そのカップルの男にも就職活動における大きな苦労があり、その裏返しでベンチャー企業で成功したと言う過去があったことが、クライマックスで分かり、

 安易に、兄弟を格差社会の被害者のように描いていない脚本家のバランス感覚が生きていたように思う。

 いや、掘り出し物でした^^

                                         (2010/02/12)