☆私は、明るい色の髪のアンジェリーナ・ジョリーが、『グッド・シェパード』以来、大好きなので、物語後半の黒髪姿ではなく、前半の金髪写真をタイトルにしました^^
・・・こりゃ、メチャ面白い映画であったが、同時に、解せなさ感も非常につのる作品であった。
主人公は、CIAの諜報員なのだが、ある日、ロシアからの亡命者が「イブリン・ソルトと言う女がアメリカに来るロシア大統領を暗殺し、米露関係に亀裂を生じさせる」と言うのだ。
取調べをしていたソルトは驚く、「そりゃ、あたしのことよ!?」。
「なら、あんたがロシア大統領の暗殺を企てているんだ」
この辺の不条理な展開は、ヒッチコックのサスペンス作品のようで楽しい。
で、さて、ソルトは、果たして、二重スパイなのか・・・、話は二転三転四転していく。
だが、その反転する展開の中で、何か、前のエピソードに置き去りになっている大事なファクター(ドンデン返し前の流れの信憑性)があるような気がしてならないんだよなぁ^^;
だが、アクションがいい。
「罠に嵌められた!」と思ったソルトは、そこから逃亡を開始する。
繰り広げられる、この作品におけるアクションの数々が、私には非常に合っているようで、とても体感ができる。
その楽しさがあるので、物語の解せなさ感なんか、気にならなくなる。
デジタル化され過ぎて、何がなにやらわからないアクションが多くなった昨今、この作品のデジタル化は、話を分かりやすくするツールとしての用途なので大変によろしい^^
例えば、CIAやホワイトハウスの防犯カメラの使い方などのことを言っている。
いわゆる「ツッコミどころ」はいっぱいあるだろう作品だが、私はおおむね楽しみ、ただ一点だけ不満がある。
いくら、非常なKGB残党だって、あれだけのことをやり遂げた人物の連れ合いを殺すことはないだろうよ、と思いました。
でも、あの殺害シーンの演出のショッキングさと、それがなければ話が進まないことを考慮し、良しとしましょう・・・^^;
(2010/08/01)