『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』を観た]

2010-08-16 22:39:12 | 物語の感想
☆土曜日の先行ロードショーで見たのに、昨日,一昨日と忙しくて、今、やっと書ける^^

 でも、忙しいのは変わってないので、短信ですいません^^;

 と言いましょうか、私、この作品をどう評価していいのか、かなり悩んでいます。

 どうやって感想を記したらいいのか・・・、難しい。

 この『特攻野郎Aチーム』・・・、かつてのアメリカの人気アクションドラマで、中学生ぐらいの私は、それほど熱心ではないが、楽しんで見ていたものだ。

 今回、大きな予算で、それがゴージャスに映画化された。

 脚本は悪くない、コメディ的で非現実的な展開もあるが、作品内においては「あり」である(「3D映画」のシーンなんて、とても粋だ^^)。

 スピーディーな展開なれど、早足感も起こらず、「Aチーム」初めてのお客さんでも、段階を追って、チームの発足からメンバーの個性までを理解できる。

 テレビドラマを見ていた者にも、例えば、怪力の持ち主<B.A>の飛行機嫌いの原初が分かったりして面白い。

 個々の役者の演技も良く、ハンニバル、フェイス、B.A、マードックと、メンバーはたった4人なのに、非常にヴァラエティに富んでいる印象を与えてくれる。

 私は、敵役のCIA捜査官「リンチ」の、幼稚なエリートの姿が非常に面白かった。

 ・・・で、問題は、この作品の要であるアクションなのだ。

 そのアクション描写が、スピーディーかつ、小刻みな編集で、見ているこっちには、その豪快なアクションシーンの数々が、全く体感できないのだ。

 物語冒頭のB.Aのケンカも、画面展開が速過ぎて、「こいつは強いんだ」と言う結果しか分からない。

 こっちは、殴るシーンそのものに爽快感を得たいのに、だ。

 戦車ダイビングのシーンも、あんなに凄いアイディアのアクションなのに、スリルが全く伝わってこない。

 ただ、マードックが、あの状況の中で、ずーっと喜んで笑い続けていたのが、コメディとして見ると面白い^^

 クライマックスの大アクションの絵面も、近年にないスケール感のあるアクションだが、あれらは、リンチ捜査官を騙すドッキリであるとシナリオ上語られているので、

 見ているこちらとしては、ドッキリに注目すればいいのか、豪快なアクションを堪能すればいいのか、非常に落ち着かず、「二兎を追う者は一兎を得ず」で物語を充分に堪能できない・・・。

 また、<Aチーム>は、「戦略」のチームでもあり、敵を追い込む作戦説明風景と、実際の作戦が交互にモンタージュされている。

 それが分かりやすく整理されていればいいが、ハイスピードの編集がされているので、「種明かし」に頭が追いついて行かず、

 先ほどのB.Aのケンカシーンと同じく、「なんか分かんないけど、ハンニバルの戦略で、Aチームが勝ったんだな」と言う結果しか理解できない。

 もっともっとオーソドックスな編集でこそ、往年のメジャーチームのアクションが堪能できたと思うのだが・・・。

 私は見ながら、「もったいない、もったいない」と思い続けていた。

 でも、若い人の感性には合っている作風なのかな・・・?

                                             (2010/08/16)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする