懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家 寂びれゆく集落

2011年12月13日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県加茂町倉見

加茂町倉見 以前は330人が住み小学校もあった。
しかし、ダムが出来て村を去る人が増えた。冬には雪が一メートルも降る年もある厳しい環境でもある。
私が訪れた頃は茅葺き民家も10軒以上残っていた。
しかし、住んでいるのは50代から上の世代で学校も閉校になり地元の人が縫製の仕事をしていた。
その縫製もできる人が減り人の気配のない姿になった。
この家もお婆さんが一人で住んでいた。
息子さんは四国に住んでいて折々に帰ってくれるといっていた。やがて茅葺き民家はカーテンが引かれ生活の気配が消えた。

何年かして行ったら二棟の茅葺き民家は消えて更地になっていた。
現在集落がどうなっているか記録したいがあれだけあった茅葺き民家も消えたと思われる、ガソリンを使ってまで行く気になれない。私自身歩く事ができれば消えていく集落も記録するだろうが行動に大きな制約のあるので取り組めないテーマである。
この集落に限らず日本の山間地の抱えている問題である。