茅葺き民家を探す上で私の住む岡山からすると関東が一番遠くに感じる。関東の大勢人の住むなかから茅葺き民家を探すのは凄く難しい。神奈川県に30軒の茅葺き民家があったとしてもどう探していいのか想像もつかない。交通量の多さや住宅の密集度からしてそれだけで尻込みしてしまう。
幸い神奈川在住の方から情報を得て訪れる事とした。
早朝に出て14時頃に神奈川県について撮影の時間もあった。
南足柄市周辺を探し何軒か発見した。
南足柄市には金時山があり坂田金時の伝説がある。
金時神社も静岡県小山町と神奈川県にある。
金時さんは童話でおなじみである。子供の頃、金の字の入った腹巻きを夏場にはしたものだ。
大江山の鬼退治でも有名である。
大体鬼というのは権力者が反体制派を鬼にしたためたものが多い。自分に背くものは鬼として葬られたものや渡来人も鬼にされた。
金時伝説は各地にあったようだが南足柄市が伝説の場となったのは、金太郎の歌にあるらしい。金太郎の歌は明治33年に作られた。その歌詞の「足柄山の金太郎」が伝説の場として定着したのだそうだ。歴史的根拠は乏しいそうだ、今から1000年も前の事、坂田の金時がどこで生まれ育ったか証明するのは難しい。
岡山県には桃太郎伝説をPRしている。これが生まれたのは昭和30年代に岡山国体があった、そのPRに桃の産地である岡山と鬼退治の伝説を一緒にしたご当地伝説に作り上げたものだった。
それでも金時の言葉は今も残っている。
「火事場の金時」のように赤いものが更に赤くなるのように金時イーコール赤のイメージを生み出した。
夏の氷の定番、宇治金時やミルク金時
食物も金時豆、鳴門金時、金時人参、金時草、金時飴、金時生姜などが或る