人生はドラマだなあ
今年の別大マラソンで3位入賞の青山学院の吉田裕也選手の走りには感動した。
今年の箱根駅伝までは4年間箱根、出場なしで選手を終わる予定であった。当日になりメンバー変更で4区に抜擢され目覚ましい活躍で一躍注目された。
原監督が別大マラソンを最後と思い走らせた。
優勝と初マラソン記録更新はならなかったが、初マラソンで2時間8分30秒は立派だ。
初マラソンでサブテン(2時間10分切り)が難しいのにあっさりとやってのけた。
身長は大きくないがスリムでマラソン向きだ。MHPSの井上選手のような選手になる気がする。
箱根、別大マラソンを見ていてドラマチックだなあと感動した。
大相撲初場所で幕尻の33歳が優勝した。
無名で注目されていない選手が活躍するのは見ている人も感動が大きい。
人生はドラマだなあと思う。
吉田裕也選手は四年生で初めて箱根に出場した。
3年までに箱根に一度も出た事もない選手が就職で実業団が欲しがるはずはない。本人は陸上を止めて菓子メーカーのブルボンに就職する予定だった。
箱根の走りを見て陸連は陸上を止めずに、今後も走り続けられる環境を原監督や陸連が交渉するのではないか。
補欠で大学を終わる人生が、一気に陽の目を見る人生に変った。
努力した人は拾う神ありだ。
吉田選手との対話で原監督が涙を浮かべていた。自分が有望な選手を見殺しにするところだった。吉田選手の潜在能力を見抜けなかった反省もあるのか。
箱根駅伝や甲子園に出た人は、注目されるが思った程に活躍しない人もいる。
プロ野球もドラフト一位より育成選手で入った選手が活躍している。(ソフトバンク)
人生は諦める事はない。天満屋の前田穂南は高校駅伝は三年間補欠だがMGCではブッチギリで優勝した。オリンピックマラソンで二度メダルの有森裕子は高校、大学でも並みの選手でリクルートに就職するときに陸上選手では採用しない。事務員として採用と言われたが粘り強く交渉して選手として入社、マラソン金メダルの高橋尚子も大学から社会人になり伸びた。
誰とはいわんが天才とかホープと言われた選手が少しの挫折で潰れたのを幾度も見てきた。選手として潰れても解説者にタレントに頻繁に顔をだしす人もいる。