撮影場所 岡山県吉備中央町
岡山の山間地も煙草の栽培が盛んで、煙草の乾燥小屋も沢山あったと思う。
どこにでもあった頃は気づいてもいない。人間はそんなものだ。
土壁で瓦ぶきに換気口が付いている。
写真展をやった時に、煙草の栽培の盛んなところは子供も手伝わされた話をする。
乾燥小屋に入ると煙草の葉の匂いがする。乾燥のために七輪に炭を入れ温度調整をしていた。
煙草の葉をもいだ軸は風呂の燃料にしていた。煙草と同じ匂いがした。
風呂焚きは子供の仕事で、煙草の臭さが辛かったが、そのうちに慣れ18歳になったらタバコ吸いになった。
私は農家でなかったのでこん記憶は残っていない。
匂いは何歳になっても記憶に残る。蒸気機関車の煙の匂い、ガソリン車の排ガスの匂い。昔は酷い匂いも沢山あった。