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Funeral Advantage - Body Is Dead

2016-03-12 12:29:05 | 洋楽レビュー/感想 2015
洋楽レビュー/感想。
ロマンティックでキラキラしててポップでドリーミーでありつつも、
どこか儚げで孤独感があって切なくて物悲しさがある、
インディーポップ/シューゲイザー/ドリームポップ作品。

◆Funeral Advantage - Body Is Dead
空間系のエフェクトが掛かった空間に奏でられる、
メロディアスでメランコリックな、
センスの塊のクリーントーンのギターと、
輪郭がない感じの浮遊感のある音と空間系の音をメインにして、
切ないメロディーなんかも奏でるキーボード/シンセが、
幻想的で夢想的な雰囲気なのに対し、
現実を見失わないかのように基礎を支える
時にメロディアスなシンプルでいて無駄のないベースに、
時に力を入れて叩いたりもするシンバルの使い方が巧いドラム。
そしてこの二つのどちらに寄り添うのでもなく、
距離を置いた所で淡々と&呟く様に歌う線の細い「空虚感」があるボーカル。
ロマンティックでキラキラしててポップでドリーミーでありつつも、
その音はあまりに儚げで孤独感があって切なくて物悲しい…

多くのシューゲイザー作品のように、
リヴァーブを効かせた空間を音で隙間なく埋めたり、
際限なく空間を広げるのではなく、
目を凝らせば端がぼやけて見えそうなくらいの広い空間までで留めてますし、
絶妙にバランスを取りつつ、
個々で黙々と音を奏でて一部分だけ埋めてる感じなので、
広い空間に一人ぼっちでいるかのような雰囲気があり、
「空虚感」や「孤独感」や「喪失感」や「怯え」や「弱さ」を感じますし、
キラキラしてて幻想的でいて美しいと同時に、
メランコリックで救いが無い雰囲気や、
暖かくも冷たくもあるような感じや、
期待しつつもどこかで諦めてるor醒めて見てる感じがあるように、
「人間は弱い」&「人間は年老いていつか死ぬ」的な物も強く見られるので、
ロマンティックでドリーミーでいて「不思議な現実感」があるんだよねー。


バンド名とアルバムタイトルの雰囲気が出てる音ながら、
あくまでも「ポップ」に鳴らしてる所なんか好感持てますし、
まだ手探り的な部分は無きにしも非ずですが、
各パートの立ち位置なんかは絶妙で興味深く、
アルバムのラストを飾る曲も良い感じですし、
なかなか個性的でユニークな良い作品だと思う。
初期の「Wild Nothing」や「The Radio Dept」好きなんかにはお勧めですよー!



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