洋楽レビュー/感想。
バンドネオン奏者として有名なDino Saluzziが、
鍵盤楽器のために作曲して即興的にストリートミュージシャンとして演奏していた時代の曲を、
クラシックのピアニストとして有名なHoracio Lavanderaが独自の解釈で表現した、
クラシック風味もあるジャズ/現代音楽作品。
※残念ながらアルバム音源がYoutubeに無いのですが、
Dino Saluzziと同じようにバンドネオン奏者として有名なAdios NoninoとAstor Piazzollaを
独自の解釈で表現した演奏動画はあったので、
今作はもっと実験的で難解で複雑で濃密とはいえ、
似てる部分も多いですし参考になりそうなので代わりに貼っておきます。
◆Horacio Lavandera - Saluzzi:Imageness
この作品はAstor Piazzollaが築いたヌエボ・タンゴの影響を受けて
独自のスタイルを作り上げた、
バンドネオン奏者として有名な「Dino Saluzzi」が、
2015年5月30日に80歳の誕生日を迎える事を記念して、
BoulezやStockhausenらと共に古典音楽と現代音楽について研究も行っている、
アルゼンチンの天才ピアニスト「Horacio Lavandera」が、
Dino Saluzziが鍵盤楽器のために作曲して、
即興的にストリートミュージシャンとして演奏していた時代の曲を
独自の解釈を入れてピアノで演奏して表現した作品なのですが、
説明聞かずに聞いたら彼のピアノソロ作品と間違えるくらい、
「Horacio Lavandera」色が強く出ていますが、
説明聞いてから聞くと原曲知らないとはいえ、
確かにSaluzziっぽいニュアンスや雰囲気があって、
これはなかなか興味深い&素晴らしい!
多くのSaluzzi作品で聞かれる、
情熱的でいて刹那的で切ない雰囲気
豊潤でいて繊細で艶のある雰囲気、
雄大で立体的で奥行きのある雰囲気、
実験的な事をやってた時のSaluzzi作品で聞かれる、
攻撃的と言ってもいいくらいの緊張感と熱感溢れる感じなどなど、
評論家言う所の「多様性あるキュビズム」を、
「黄金の手」を持つHoracio Lavanderaが、
ジャズの即興性や攻撃性を入れつつ、
クラシックで養った理論に裏付けされた卓越したテクニックで持って、
時に大胆に熱感たっぷりに情熱的に、
時に繊細に独自の色気を出しつつ艶っぽく、
時に雄大に立体的に情感たっぷりに弾く事で、
見事なまでに巧く再現されてますし、
彼の個性も多様に出ており、
聞いてるとついつい演奏に引き込まれてしまう…
現代音楽色も強いという事で、
時に難解で実験的ではありますが、
クラシック成分も多様に入ってたりと、
Horacio Lavanderaの個性と多彩性が垣間見られて、
なおかつSaluzziへの敬愛が感じられる、
興味深くて良い作品だと思う。
PS
正直な話Saluzziに対して、
あまり詳しくはない自分が、
この作品の記事を書いていいのか迷いましたが、
Horacio Lavanderaに関しては前から好きですし、
興味深くて良い作品なのは間違いないですし、
彼のように素晴らしいピアニストが、
日本ではあまり知られてないのは実に勿体ないという事で、
恥ずかしながらあえて書いてみました。
ちなみにこの人はショパンの演奏で多くの人に知られるようになったように、
クラシックが根っこにある人なんで、
今作にもショパンやリスト筆頭にクラシック要素を感じる部分があるので、
クラシックに造詣が深い方はまた違った聞き方が出来ると思います。
バンドネオン奏者として有名なDino Saluzziが、
鍵盤楽器のために作曲して即興的にストリートミュージシャンとして演奏していた時代の曲を、
クラシックのピアニストとして有名なHoracio Lavanderaが独自の解釈で表現した、
クラシック風味もあるジャズ/現代音楽作品。
※残念ながらアルバム音源がYoutubeに無いのですが、
Dino Saluzziと同じようにバンドネオン奏者として有名なAdios NoninoとAstor Piazzollaを
独自の解釈で表現した演奏動画はあったので、
今作はもっと実験的で難解で複雑で濃密とはいえ、
似てる部分も多いですし参考になりそうなので代わりに貼っておきます。
◆Horacio Lavandera - Saluzzi:Imageness
この作品はAstor Piazzollaが築いたヌエボ・タンゴの影響を受けて
独自のスタイルを作り上げた、
バンドネオン奏者として有名な「Dino Saluzzi」が、
2015年5月30日に80歳の誕生日を迎える事を記念して、
BoulezやStockhausenらと共に古典音楽と現代音楽について研究も行っている、
アルゼンチンの天才ピアニスト「Horacio Lavandera」が、
Dino Saluzziが鍵盤楽器のために作曲して、
即興的にストリートミュージシャンとして演奏していた時代の曲を
独自の解釈を入れてピアノで演奏して表現した作品なのですが、
説明聞かずに聞いたら彼のピアノソロ作品と間違えるくらい、
「Horacio Lavandera」色が強く出ていますが、
説明聞いてから聞くと原曲知らないとはいえ、
確かにSaluzziっぽいニュアンスや雰囲気があって、
これはなかなか興味深い&素晴らしい!
多くのSaluzzi作品で聞かれる、
情熱的でいて刹那的で切ない雰囲気
豊潤でいて繊細で艶のある雰囲気、
雄大で立体的で奥行きのある雰囲気、
実験的な事をやってた時のSaluzzi作品で聞かれる、
攻撃的と言ってもいいくらいの緊張感と熱感溢れる感じなどなど、
評論家言う所の「多様性あるキュビズム」を、
「黄金の手」を持つHoracio Lavanderaが、
ジャズの即興性や攻撃性を入れつつ、
クラシックで養った理論に裏付けされた卓越したテクニックで持って、
時に大胆に熱感たっぷりに情熱的に、
時に繊細に独自の色気を出しつつ艶っぽく、
時に雄大に立体的に情感たっぷりに弾く事で、
見事なまでに巧く再現されてますし、
彼の個性も多様に出ており、
聞いてるとついつい演奏に引き込まれてしまう…
現代音楽色も強いという事で、
時に難解で実験的ではありますが、
クラシック成分も多様に入ってたりと、
Horacio Lavanderaの個性と多彩性が垣間見られて、
なおかつSaluzziへの敬愛が感じられる、
興味深くて良い作品だと思う。
PS
正直な話Saluzziに対して、
あまり詳しくはない自分が、
この作品の記事を書いていいのか迷いましたが、
Horacio Lavanderaに関しては前から好きですし、
興味深くて良い作品なのは間違いないですし、
彼のように素晴らしいピアニストが、
日本ではあまり知られてないのは実に勿体ないという事で、
恥ずかしながらあえて書いてみました。
ちなみにこの人はショパンの演奏で多くの人に知られるようになったように、
クラシックが根っこにある人なんで、
今作にもショパンやリスト筆頭にクラシック要素を感じる部分があるので、
クラシックに造詣が深い方はまた違った聞き方が出来ると思います。