ラルプ・デュエズを2回登る(頂上ゴール)という超厳しいコースで行われた、
「ツール・ド・フランス 2013 第18ステージ」のレースレポ/感想
◆ツール・ド・フランス 2013 第18ステージ (超級山岳ステージ&頂上ゴール)
リブロン、キター!!



1回目のラルプ・デュエズ越えてからの下りのコーナーで、
オーバーランしつつも何とか落車は免れ、
リブロン、モゼール、ヴァンガーデレンの3人で、
2回目のラルプ・デュエズに入ったのですが、
途中でヴァンガーデレンが抜け出し、順調な感じに逃げる中、
ずっと諦めずに自分のペースで上り続けたリブロンが、
途中でペースが遅くなったヴァンガーデレンに、
残り2kmで追いつき&一気に突き放して、最後まで逃げ切り、
歓喜のガッツポーズを何回もして、勝っちゃいましたよー!!


今大会はツール100回目の記念大会でありながら、
1926年と1999年に続く史上3度目のフランス人のステージ優勝がないという、
フランス的には赤っ恥寸前の危機的状況だったのですが、
リブロンが見事にフランスの救世主になりましたね。
しかも敢闘賞まで獲りましたし、
100回目の記念大会のラルプ・デュエズで優勝ですからね…凄い&素晴らしい!
昨日落車した影響でエースのペローがリタイアしてチームが暗い状況になっていただけに、
この優勝はフランス人としても大きいですが、チームとしても凄く大きいのもあり、
スタッフや監督と抱き合って泣いて喜ぶ姿は実に感動的でした。オメー!

注目の総合争いは、
メイン集団からロッシュとパウリーニョを逃がして集団を揺さぶったり、
1回目のラルプ・デュエズ越えてからの下りでコンタがアタックして
先行させていたクロイツィゲルに合流して差を拡げようとしたりと、
サクソチームが積極的に動いたのですが、
スカイのアシスト陣がしっかり残っていたのもあり、
あえなく失敗に終わりましたし、
2回目のラルプ・デュエズではフルームの2回目のアタックに付いていけず、
ライバル勢に対して大きくタイム差を失いましたよ…
ただ、フルームは頂上まで5kmを残してハンガーノックに陥ってしまい、
クインターナとホアキンに置いて行かれてタイムを失ったのですが、
ポルトがチームカーに下がって補給を受け取りフルームに手渡し、
懸命にポルトがフルームを牽いて、
レース後にポルトとともに20秒のペナルティーを受けたものの、
大きなタイム差は付けられませんでしたし、
サクソの2人がもっと大きく遅れたので、
結果的には2位以下とのタイム差を拡げる形になりました。
フルームがまさかの失速したのに、
最大のライバルのコンタがさらに失速するとは…何という巡り合わせ!
スカイの牙城を崩そうと果敢に攻撃したサクソの行動は尊敬に値しますが、
残念ながら結果的に完全な失敗に終わりましたね…残念…
これでクインターナがクロイツィゲルを抜いて3位、
ホアキンがコンタの射程圏内のタイム差まで詰めて5位に上がりましたので、
本格的にサクソは表彰台も危うくなってきたね…どうなることやら…
そして危機的状況に陥りながらも傷を最小限に抑えたフルームは、
解説の栗村さんが指摘してましたが、
補給の判断が早かったのと、ポルトの存在はかなり大きかったね。
ポルトが居なかったらと考えると、
フルーム的にはどんな怪談より怖かったに違いないww
今ツールの敢闘賞はフルームが優勝したら間違いなくポルトだな。ポルトGJ!
あと、一時はモゼールに追いついたフォイクト凄かった!

あの41才は個人的にはサガンやフルームより化物だと思うw
50歳くらいまで走れそうですもんwwマジぱない!
ちなみにフォイクトは、
子供にボトルあげようと投げたら隣のおっさんに盗られたので、
わざわざ止まって子供にボトルを渡したらしいです。良い人だ!
しかしラルプ・デュエズのステージは、
レース展開はいつも熱くて面白いけど、
同時に観客が年々酷くなっててゲンナリするな…
今日はヴァンガーデレンが近過ぎるギャラリーを突き飛ばして怒ったり、
馬鹿な日本人の旗持ったギャラリーがポルトを危うく落車させる所だったように、
行き過ぎたファンと呼べないよう人が明らかに多くなっているので、
このままだと大きな事故が起こるのも時間の問題な気が…何かしらの対策して欲しい…
そしてフルームにブーイングするギャラリーが多いのも意味分からん!
大半はプライドが無駄に高くて嫉妬深い事で有名なフランス人の妬みなんでしょうが、
ドーピング疑惑は疑惑の域を越えてないですし、
別に卑怯な真似をしてる訳ではないですからね。
一生懸命走ってる選手にリスペクトを持たないファンの態度は本当に残念…
このままだと近い将来ギャラリーのせいでツールが途中で中止になるかもね。マジで。
ツール・ド・フランス2013第18ステージ結果
1位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) 4h51'32"
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +59"
3位 モレーノ・モゼール(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) +1'27"
4位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +2'12"
5位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +2'15"
6位 リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング) +3'18"
7位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +3'22"
9位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル) +4'15"
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
11位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)
12位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +4'31"
26位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +6'13"
31位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)+7'06"
37位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +9'54"
敢闘賞
クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)
個人総合成績 マイヨジョーヌ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 71h02'19"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) +5'11"
3位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +5'32"
4位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +5'44"
5位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +5'58"
6位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +8'58"
7位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) +9'33"
8位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) +14'26"
9位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +14'38"
10位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +14'39"
ポイント賞 マイヨヴェール
1位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング) 380pts
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) 278Pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) 227pts
山岳賞 マイヨブランアポワルージュ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング 104pts
2位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 97pts
3位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) 77pts
新人賞 マイヨブラン
1位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 71h07'51"
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +9'06"
3位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +10'52"
チーム総合成績
1位 サクソ・ティンコフ 212h29'26"
2位 アージェードゥーゼル +6'05"
3位 レディオシャック・レオパード +12'29"
「ツール・ド・フランス 2013 第18ステージ」のレースレポ/感想
◆ツール・ド・フランス 2013 第18ステージ (超級山岳ステージ&頂上ゴール)
リブロン、キター!!




1回目のラルプ・デュエズ越えてからの下りのコーナーで、
オーバーランしつつも何とか落車は免れ、
リブロン、モゼール、ヴァンガーデレンの3人で、
2回目のラルプ・デュエズに入ったのですが、
途中でヴァンガーデレンが抜け出し、順調な感じに逃げる中、
ずっと諦めずに自分のペースで上り続けたリブロンが、
途中でペースが遅くなったヴァンガーデレンに、
残り2kmで追いつき&一気に突き放して、最後まで逃げ切り、
歓喜のガッツポーズを何回もして、勝っちゃいましたよー!!



今大会はツール100回目の記念大会でありながら、
1926年と1999年に続く史上3度目のフランス人のステージ優勝がないという、
フランス的には赤っ恥寸前の危機的状況だったのですが、
リブロンが見事にフランスの救世主になりましたね。
しかも敢闘賞まで獲りましたし、
100回目の記念大会のラルプ・デュエズで優勝ですからね…凄い&素晴らしい!

昨日落車した影響でエースのペローがリタイアしてチームが暗い状況になっていただけに、
この優勝はフランス人としても大きいですが、チームとしても凄く大きいのもあり、
スタッフや監督と抱き合って泣いて喜ぶ姿は実に感動的でした。オメー!


注目の総合争いは、
メイン集団からロッシュとパウリーニョを逃がして集団を揺さぶったり、
1回目のラルプ・デュエズ越えてからの下りでコンタがアタックして
先行させていたクロイツィゲルに合流して差を拡げようとしたりと、
サクソチームが積極的に動いたのですが、
スカイのアシスト陣がしっかり残っていたのもあり、
あえなく失敗に終わりましたし、
2回目のラルプ・デュエズではフルームの2回目のアタックに付いていけず、
ライバル勢に対して大きくタイム差を失いましたよ…

ただ、フルームは頂上まで5kmを残してハンガーノックに陥ってしまい、
クインターナとホアキンに置いて行かれてタイムを失ったのですが、
ポルトがチームカーに下がって補給を受け取りフルームに手渡し、
懸命にポルトがフルームを牽いて、
レース後にポルトとともに20秒のペナルティーを受けたものの、
大きなタイム差は付けられませんでしたし、
サクソの2人がもっと大きく遅れたので、
結果的には2位以下とのタイム差を拡げる形になりました。
フルームがまさかの失速したのに、
最大のライバルのコンタがさらに失速するとは…何という巡り合わせ!

スカイの牙城を崩そうと果敢に攻撃したサクソの行動は尊敬に値しますが、
残念ながら結果的に完全な失敗に終わりましたね…残念…

これでクインターナがクロイツィゲルを抜いて3位、
ホアキンがコンタの射程圏内のタイム差まで詰めて5位に上がりましたので、
本格的にサクソは表彰台も危うくなってきたね…どうなることやら…

そして危機的状況に陥りながらも傷を最小限に抑えたフルームは、
解説の栗村さんが指摘してましたが、
補給の判断が早かったのと、ポルトの存在はかなり大きかったね。
ポルトが居なかったらと考えると、
フルーム的にはどんな怪談より怖かったに違いないww

今ツールの敢闘賞はフルームが優勝したら間違いなくポルトだな。ポルトGJ!

あと、一時はモゼールに追いついたフォイクト凄かった!


あの41才は個人的にはサガンやフルームより化物だと思うw
50歳くらいまで走れそうですもんwwマジぱない!

ちなみにフォイクトは、
子供にボトルあげようと投げたら隣のおっさんに盗られたので、
わざわざ止まって子供にボトルを渡したらしいです。良い人だ!

しかしラルプ・デュエズのステージは、
レース展開はいつも熱くて面白いけど、
同時に観客が年々酷くなっててゲンナリするな…

今日はヴァンガーデレンが近過ぎるギャラリーを突き飛ばして怒ったり、
馬鹿な日本人の旗持ったギャラリーがポルトを危うく落車させる所だったように、
行き過ぎたファンと呼べないよう人が明らかに多くなっているので、
このままだと大きな事故が起こるのも時間の問題な気が…何かしらの対策して欲しい…

そしてフルームにブーイングするギャラリーが多いのも意味分からん!

大半はプライドが無駄に高くて嫉妬深い事で有名なフランス人の妬みなんでしょうが、
ドーピング疑惑は疑惑の域を越えてないですし、
別に卑怯な真似をしてる訳ではないですからね。
一生懸命走ってる選手にリスペクトを持たないファンの態度は本当に残念…

このままだと近い将来ギャラリーのせいでツールが途中で中止になるかもね。マジで。
ツール・ド・フランス2013第18ステージ結果
1位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) 4h51'32"
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +59"
3位 モレーノ・モゼール(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) +1'27"
4位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +2'12"
5位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +2'15"
6位 リッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング) +3'18"
7位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +3'22"
9位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル) +4'15"
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
11位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)
12位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +4'31"
26位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +6'13"
31位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)+7'06"
37位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +9'54"
敢闘賞
クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)
個人総合成績 マイヨジョーヌ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) 71h02'19"
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ) +5'11"
3位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) +5'32"
4位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) +5'44"
5位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +5'58"
6位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +8'58"
7位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) +9'33"
8位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) +14'26"
9位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +14'38"
10位 ローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +14'39"
ポイント賞 マイヨヴェール
1位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング) 380pts
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) 278Pts
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) 227pts
山岳賞 マイヨブランアポワルージュ
1位 クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング 104pts
2位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 97pts
3位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) 77pts
新人賞 マイヨブラン
1位 ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター) 71h07'51"
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +9'06"
3位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +10'52"
チーム総合成績
1位 サクソ・ティンコフ 212h29'26"
2位 アージェードゥーゼル +6'05"
3位 レディオシャック・レオパード +12'29"