アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

きょうは健やか

2008-02-10 01:34:36 | 介護
2008年2月10日 日曜  母が面会できた

どうも調子の悪かった母ですが、治ってきたのか、欝の薬を飲んだせいか、
デイサービスで気分転換できたせいなのか、
今日は、髪の毛のカットに行きました。

とても綺麗になって帰ってきて
ジェンギンスの所へ行きたいと言うので
姉にメールして、往復タクシーで連れていってもらいました。

わたしは、夕方前から夜まで長期戦で付き添うので
母の送り迎えができないのです。

タクシー代金6000円も姉が負担してくれて、
申し訳ない出費です。


母はずっと入院していたのでもう2ヶ月もジェンギンスと会っていないのです。
久しぶりに見て、命の終わりを感じ取ったようです。
帰りのタクシーでは無言だったそうです。

図々しく面会慣れしたワタシやチョコパンは、看護士さんの言うことを聞かず
いけませんが、姉たちは、遠慮してそっと見守っていたようです。

ミトンを取ってもらって、母が手をさすってあげると
ジェンギンスは母を見つめていたそうで、
夫婦愛です。
かなしい、夫婦愛です。

寝たきり老衰状態のジェンギンスに驚いた2人は
タクシーですぐに帰宅してきました。

ワタシは、夕方4時から夜8時まで付き添いました。
何時間あっても時間が足りません。

今日は日曜で、乱暴な看護婦が休みだから
病棟が穏やかでした。
ジェンギンスも、痰吸引がなくて、心穏やかに寝ています。

痛みも無くて安心しました。

@ 特効薬と蜂蜜を混ぜて時間をかけて飲ませました
@ 足がふわふわにむくんでいるので、マッサージしました
@ 顔と一体化してしまった透明テープを少し剥がしました
@ プチ田のんを一つ食べました。
@ ウコンドリンクを半分のみました
@ 足の裏の堅いところを取ってあげました。
@ 靴下をゆるいふわふわに取り替えました
@ 指のあいだに、水虫の薬をつけました
@ 鼻のおできに薬を付けました。
@ いいこいいこをいっぱいしました
@ 話しかけました
@ 田舎のことや親のことを聞きました。
@ サザエさんのテレビを掛けました
@ 向かいのおばさんのCDの童謡を病室に流しました

ほっておけば老衰状態で、意識なく寝ていますが
わたしは、あれこれあれこれ、忙しいので
ジェンギンスも目が覚めます。

すこし食べたら、目がしっかりしました。


何を言っているか解らないけれど
わたしの質問に答えていました。
答えが知りたかったです。
答えはまともなんだけど、聞き取れません。

そして、手を天井のほうに向かって上げて
黒板に字を書くように
字を書き続けました。

なんて書いていたんだろうか。
横書きでした。



今日は穏やかでしたが、口のまわりを拭いて上げようとしたら
私の手を払いのけて抵抗しました。

痰吸引とピンセットかき回しの記憶が有るみたいです。

病室でも色々なドラマが展開されます。

結論は、患者がどんな惨めな思いをしているか
家族は見た方が良いのです。
入院するとどうして呆けるか、どうして痩せていくか
どうして歩けなくなるか、
はっきり見えてくるのです。

夜8時、のんびり気分で帰路につきました。




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1 コメント

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Unknown (hiro)
2008-02-11 17:35:31
綺麗になったお母様をじっと見つめていらしたお父様。
涙が止まりません・・・
再会できて本当に良かったです。
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