最近見た録画番組で。
中国で日本語を勉強し、TV局のリポーターになった若者が、
東日本大震災の被災地で、あるおじさんに話を聞くという場面。
おじさんは「家を流され、もう、辛くて・・・」。
その若者は、じっと聴いていて、静かにこう言った。
「あの、、おじさん、抱きしめて良いですか?」
そして、しっかりと抱き合ったのです。
こころ動かされる場面でした。
それとは別の話です。
ニュースで、今回の台風の避難所。
リポーターは、ある小学生に、こう聞きました。
「家、帰りたい?」
私は唖然としました。
推測するに、子どもたちは、今置かれている状況、
今は、この避難所で暮らさなければならないことを
一生けんめいに受けとめようとしているのではないでしょうか。
そういう時に、そういう質問を投げかけないでほしい。
あのリポーターは、どういう意味で、あの質問を投げかけたのかは分かりませんが、
取材を受ける人の身になってほしいと思ったことでした。
私の方は、
このところ、様々な申請・手続きなどのために、役所や病院など、
必死で回っています(母の介護をしながら)。
大事なことなので、ほとんど筆談して頂いて有り難いです。
そんな中で思うのは、誠意をもって、相手の身になって、というのは、
本当に良い仕事になる。
そんなことが しみじみと思えてくるのです。