しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ナンテン ( 南天 )

2010-06-15 |  6月 の花たち

                                ↑ 2010/06/20 撮影…花

2010/11/03 撮影…実

[ メギ科ナンテン属の常緑低木、中国原産 ]

古く渡来した栽培種が野生化し、
自生したものとされています。
本州関東南部以西~九州の
温暖な山地に分布し、
日陰から日向にまで適応します。
樹高は、2~3m。
茎は木質化して幹のようになり、株立ちし直立します。
茎の切り口は黄色です。
葉は、3回羽状複葉で、
小葉は狭卵形から披針形。
秋に紅葉します。
花期は、5~6月。
枝の先に花穂を出し、
花径6~7㎜の白い小さな6弁花を
多数円錐状に付けます。
果期は、10~11月。
果実は、球形の液果で赤熟します。
日当たりの良い場所に複数の株を植えると、
実つきが良くなります。
古くから、シロミナンテン・フジナンテン・キンシナンテンなど
多くの園芸品種が栽培されてきました。
難を転ずる魔除けの木として
鬼門や玄関脇・通用門などに植えられたり、
観賞用として
庭や鉢植えなどにも利用され、
縁起物として
南天の木で作った箸は不老長寿の箸とも言われ、
葉は正月飾りやおせち料理などにも添えられます。
また、葉には解毒成分が含まれていることから、
赤飯や生魚などの進物に敷かれたりします。
実は、天日で乾燥し、
生薬の南天実(なんてんじつ)として、
去痰・鎮咳薬などに用いられます。
名は、漢名の南天燭あるいは南天竹の南天から付いたそうです。

12月末になると、
いつの間にか赤い実が無くなつています。
きっとヒヨドリが食べたのでしょう‥‥


2010/05/29 撮影…つぼみ

 2010/06/15 撮影
 〃

2010/09/04 撮影…青い実

2010/11/03 撮影…色付いた実

2010/11/27 撮影   





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