↑ 2010/10/25 撮影…甘柿
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[ カキノキ科カキノキ属の落葉高木 ]
( 中国原産という説もあります。)
原始時代より果実を利用したものと思われるが、
当時は野生品を利用する程度で、栽培はされていなかった。
果樹として古く記録されたものには、
「本草和名(ほんぞうわみょう)」(918)、「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」(923~930)があり、
すでに野生品と栽培品とが区別されている。
鎌倉時代には甘柿がすでに栽培されていたと思われるが、
文献に品種が記されたのは、徳川時代(1603~1863)にはいってからである。(有用植物・保育社)
自生するものは、葉はやや小形で子房に毛があり、果実は小さく、
栽培品の原種でヤマガキという。(新牧野日本植物図鑑)
日本では、
関東地方以西~九州にかけて、
山中に自生しますが、広く栽培されています。
低地から丘陵の林内や林縁にやや普通に見られます。
樹高は、3~9m。
幹は直立して多くの枝に分かれ、若枝には密に細かい毛が生えています。
樹皮は灰褐色で網目状に裂けます。
葉は、柄を持ち、楕円形で長さ7~17cm、先が尖りやや革質、
縁は全縁で新枝に互生します。
裏面は灰白緑色で光沢がなく褐色の毛が密生し、
晩秋に美しく紅葉します。
雌雄同株です。
花期は、5月下旬~6月上旬。
新しい枝の葉腋から短い花柄を出し、淡黄色の花を付けます。
雄花は集散花序に小さい壺状の花を1~3個付けます。
花冠は合弁で淡黄色、先は4つに裂け反転しています。
雄しべは16本です。
雌花は葉腋に1個付いて大きく、通常1本の雌しべと、
退化した8本の雄しべとがあります。
萼は緑色で4裂します。
果実は、多肉の液果で、10~11月ごろ黄赤色に熟し、
種子は平たい長楕円形です。
品種によって様々な形となり、
甘ガキと渋ガキに大別され、
甘ガキは生食、渋ガキはさわしガキ・熟しガキ・乾しガキとし、
羊羹などの菓子材料・かき酢・カキ渋などに用います。
材は堅く器具を作るのに使います。
名は、漢名の柿から付いたそうです。
画像はお隣の柿の花ですが、
自然に生えてきた渋柿とのことです。
四季を通じて
柿の木を楽しませて頂いています。
2010/05/20 撮影…雌花(渋柿)
2010/05/31 撮影…雄花(渋柿)
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2010/07/02 撮影…青柿(渋柿)
2010/09/04 撮影…(渋柿)
2010/10/25 撮影…(渋柿)
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