久しぶりにペーパームーンに行った。お酒が飲めないと行きにくいのだが、このお店は私たちのホームグランドのような場所だから時々むしょうに行きたくなるのだ。
いつもの事だが、酔っぱらうとマスター(いっきさん)は「あの頃は俺もさっちゃんたちも若かったし、いろいろ馬鹿な事をやったよなあ。」と私たちがペーパームーンに初めて来た頃から富士山頂ライブをした頃の話で盛上がる。
富士山頂ライブをやったのは1985年(日航機が御巣鷹山に落ちたあの事件の一週間くらい前だったからフライデーに同時に載った)。私も利樹も25歳、いっきさんも35歳。企画者の野中みつまさ(冒険ドラマー)も今は物書きドラマーとしてしぶとく生きているようだ(いっきさん情報)。
野中さんのバンドに入ったお陰でずいぶん音が大きくなった。音が大きくないとフリーでは通用しない、と身をもって教えられたw。体力がないとジャズはできない、とも痛感した。猪木のテーマを吹かされた。猪木が選挙に出た時、応援演説に演奏しに行こうと誘われたが丁重に断った。野中さんがステージにテレビを持って登場し、それを投げてTVが爆発。プロレスラーのような登場が恥ずかしくて何度か逃げ出そうと思った。小心者で、繊細な神経を持つ野中さんはステージではかなり大胆。危なっかしい人だけど、どこか変な魅力があったから一緒に演奏していて楽しかった。
明田の店でバスドラムに花火をつけて太鼓ソロを初めて、その花火がバスドラムの中に入ってしまい、燃えだして明田の店が大騒ぎになり挙げ句の果てに消防自動車まで来て、さんざん怒られた事もあった。ヨットの多田さんも野中さんがペーパームーンに連れてきたのだ。あのあと多田さんに弟子入りしたコージローが、弔い戦とも言える「シングルハンド世界一周ヨットレース」で今回好成績(確か2位)を挙げたようで、本当に嬉しい。おめでとう、コージロー!
冒険ドラマーを目指す野中さんの考えだす事は想像を絶するお馬鹿な事が多かったが、未だに忘れられないコンサートを企画した。当時流行始めていたウォーターフロントの一つを借り切って朝までフリーコンサートをやったのだ(たしか、冒険ドラマーとして本を出した出版記念ライブだったと想う)。このとき初めて、沖至tpさん、羹ていふぁんsaxたちと出会い、競演を果たした。沖さんは最後に出演した全てのミュージシャン達を集め、フリーオーケストラを即興で指揮され、会場も演奏家も大盛り上がりで幕を閉じた。演奏終了後、屋上から見る東京湾の朝焼けにミュージシャン達は感動して握手し合った。もちろんいっきさんも一緒に握手し大喜びした仲間だ。富士山やヨットや、面白い場所で演奏するときは大抵いっきさんも一緒だった。
この間、ペーパームーンのBGMがつぎつぎと変わったが、昨日の圧巻は「ベニーゴルソン&ファラオ・サンダース」のテナーバトル。ファラオが大好きな私がすぐにわからなかった。だって、あまりにバップが上手なんだもの(って失礼いたしました!)。私の知っているファラオはゴリゴリと吼えまくったり、モードで気持ちのよいストレートアヘッドなソロを聞かせるテナーだったから。それがベニーよりも流暢なバップフレーズをバリバリとあの音で吹きまくっていた...。流石だなあ。巨匠は何やっても素晴らしい。もちろんベニー・ゴルソンも素晴らしいけど、私はこの怪しげなテナーが大好きなのだ。やっぱり上手いだけじゃなく、ミュージシャンは怪しくないとね...と利樹といっきさんと3人で、どんなミュージシャンが怪しいか、と盛上がっていった。怪しい=魅力的という意味ですけど・・・私たちもかなり怪しいほう?
富士山頂ライブに関する永田利樹bの雑文、詳しい事はこちらを読んで下さい。
いつもの事だが、酔っぱらうとマスター(いっきさん)は「あの頃は俺もさっちゃんたちも若かったし、いろいろ馬鹿な事をやったよなあ。」と私たちがペーパームーンに初めて来た頃から富士山頂ライブをした頃の話で盛上がる。
富士山頂ライブをやったのは1985年(日航機が御巣鷹山に落ちたあの事件の一週間くらい前だったからフライデーに同時に載った)。私も利樹も25歳、いっきさんも35歳。企画者の野中みつまさ(冒険ドラマー)も今は物書きドラマーとしてしぶとく生きているようだ(いっきさん情報)。
野中さんのバンドに入ったお陰でずいぶん音が大きくなった。音が大きくないとフリーでは通用しない、と身をもって教えられたw。体力がないとジャズはできない、とも痛感した。猪木のテーマを吹かされた。猪木が選挙に出た時、応援演説に演奏しに行こうと誘われたが丁重に断った。野中さんがステージにテレビを持って登場し、それを投げてTVが爆発。プロレスラーのような登場が恥ずかしくて何度か逃げ出そうと思った。小心者で、繊細な神経を持つ野中さんはステージではかなり大胆。危なっかしい人だけど、どこか変な魅力があったから一緒に演奏していて楽しかった。
明田の店でバスドラムに花火をつけて太鼓ソロを初めて、その花火がバスドラムの中に入ってしまい、燃えだして明田の店が大騒ぎになり挙げ句の果てに消防自動車まで来て、さんざん怒られた事もあった。ヨットの多田さんも野中さんがペーパームーンに連れてきたのだ。あのあと多田さんに弟子入りしたコージローが、弔い戦とも言える「シングルハンド世界一周ヨットレース」で今回好成績(確か2位)を挙げたようで、本当に嬉しい。おめでとう、コージロー!
冒険ドラマーを目指す野中さんの考えだす事は想像を絶するお馬鹿な事が多かったが、未だに忘れられないコンサートを企画した。当時流行始めていたウォーターフロントの一つを借り切って朝までフリーコンサートをやったのだ(たしか、冒険ドラマーとして本を出した出版記念ライブだったと想う)。このとき初めて、沖至tpさん、羹ていふぁんsaxたちと出会い、競演を果たした。沖さんは最後に出演した全てのミュージシャン達を集め、フリーオーケストラを即興で指揮され、会場も演奏家も大盛り上がりで幕を閉じた。演奏終了後、屋上から見る東京湾の朝焼けにミュージシャン達は感動して握手し合った。もちろんいっきさんも一緒に握手し大喜びした仲間だ。富士山やヨットや、面白い場所で演奏するときは大抵いっきさんも一緒だった。
この間、ペーパームーンのBGMがつぎつぎと変わったが、昨日の圧巻は「ベニーゴルソン&ファラオ・サンダース」のテナーバトル。ファラオが大好きな私がすぐにわからなかった。だって、あまりにバップが上手なんだもの(って失礼いたしました!)。私の知っているファラオはゴリゴリと吼えまくったり、モードで気持ちのよいストレートアヘッドなソロを聞かせるテナーだったから。それがベニーよりも流暢なバップフレーズをバリバリとあの音で吹きまくっていた...。流石だなあ。巨匠は何やっても素晴らしい。もちろんベニー・ゴルソンも素晴らしいけど、私はこの怪しげなテナーが大好きなのだ。やっぱり上手いだけじゃなく、ミュージシャンは怪しくないとね...と利樹といっきさんと3人で、どんなミュージシャンが怪しいか、と盛上がっていった。怪しい=魅力的という意味ですけど・・・私たちもかなり怪しいほう?
富士山頂ライブに関する永田利樹bの雑文、詳しい事はこちらを読んで下さい。