minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

遊びゴコロ満載の秋

2008年09月24日 | ライブとミュージシャンたち
昨日は、「ミシンアート(?)が面白いから来て下さいよ!」と言われ、再びKPTMちゃんの女性アーティストたちの個展会場へ行って来た。写真はだらしないギターリストが練習の途中でミシンがけしている所ではありませんw.。

今回は五反田まで山の手線。めったに乗らないので、五反田の位置も確かめず、池袋から上野方面へ乗り込む。『ああ、そう言えば、今日息子は京都へ修学旅行へ旅立ったのね~』と考えつつ、東京駅で逆回りにのってしまった事にようやく気がつく。ぐるりと半周以上、完璧に時間のロス(涙)。

会場は五反田駅から徒歩10分。地図を頼りにてくてくと川沿いを歩く。気持ちの良い秋晴れ。

「わたし最近立続けに2個、携帯をなくしちゃったんですよ。こんなドジな性格、直したいと思ってはいるのですが・・・」といきなりKちゃん。
「うん、ドジな性格、なかなか治らないよね。私だって40年以上も直したいと思って生きてるんだけどさ。」
「紗知さんは人生の大先輩。ドジでもちゃんと生きていけるんだなあ、って見ていて勇気が湧いてきます!」

それって、褒められてるのか(違う)???私はKちゃんの道しるべになっているの?あああ、本当にしっかりせねば!!などと店の前でジュース飲んで立ち話をしていると、ブサ犬(ブサイクな犬の略)が散歩で通りかかる。

「きゃあ、可愛い!」と飼い主の男性におねだりしてなでさせてもらう。このブサ犬、私よりKちゃんのほうにばかりなついて、ペロペロとなめまくっている。犬も若くて可愛い女の子が好きなのね。ふんっ。私はやっぱ猫が好きだ!


会場では、スパイダーマンのような黒い衣装と白いペンキ塗りたくりつなぎを着た女の子2人が「そろそろ始めますか」と床一面に大きな黒い生地を拡げ出した。白いつなぎの子がペンキをぴゃっぴゃっとかけ始め、スパイダーマンの子がそれを端からドライヤーで渇かしている。


観客はまだ私だけ。Kちゃんはアートの様子をビデオ録画を開始。気がつくと、ドライヤーで渇かす作業を一生懸命に手伝っている私。『あれ?あたし、ここで何してるんだろう?』と思ったとたん、白い一張羅のズボンのひざにラメのペンキがべっとりくっついている事に気がつく。「ひえええええ、どうしよう?」

「すぐなら水で落ちますよ。」Kちゃんと2人で慌ててトイレの洗面所へかけこむ。女性ばかりだし、トイレだし、という事でズボンをいきなり脱いで水道で荒い流そうとすると、Kちゃんがゲラゲラ笑いながら「紗知さん、そんな格好で・・・面白すぎます!」そうだよな~、人の個展に来て、いきなりズボン脱いでるってありえないw。濡れたズボンはすぐに渇くだろうけど、それまでどうしよう・・・。

「よかったら売り物のスパッツ履いて下さい。」と物販のスパッツ(緑のラメ入りスパッツ)を薦めてくれたが、そんなもの高くて(なんと6800円!)履けませ~ん。とお断りすると「じゃあ、私のズボンを履いていてください。」白つなぎの女の子の私服を借り、またドライヤー作業に戻る。だって、これが終わらないとミシンパフォーマンスが始まらないんだもん。

ようやく生地ができあがり、いよいよミシンのあるテーブルへ移動。スパイダーマンの子がギターの上に置かれたミシンを動かし始めると、テーブルの反対側で、白つなぎの子がその音を拾ってエフェクターを駆使しながらリズミカルに音楽にしていく。ガチャ、ガチャ、ガチャ、カタカタカタカタ・・・。確かにギターに増幅された音が響いて面白い(上記写真参照)。韓国のキムさんが昔、ハーレーのエンジン音と競演したCDを作ったけど、いろんな事を考える人たちがいるんだなあ。遊び心満載。芸術はこうでなくちゃ。

ミシンの先(ギターのネック)には針山とメジャーが!

感心していると、ようやく何かができあがったようだ。「はい、エコバック完成!」


このあと、洋服なども作ると言っていたが、さすがに4時間もかかったので私は帰宅しなくてはならなくなった。白いズポンもすっかり乾き、履き替えてみんなとお別れ。ああ、洋服ができるところも見たかったなあ、残念!と思いつつ、五反田駅にたどり着くと、財布を会場においてきてしまったのに気がつき、もう一度戻る事に・・・。

「あれれ?紗知さん、どうしたんですかあああ?忘れ物?・・・・ふふふ。今日の事、Kボンに全部報告しておきま~~~すw。」

ドジでもなんとか生きてはいける。でも周りの人にたっくさん迷惑かけているんだ、という事は胆に命じております。五反田のきったない川に映る夕日がやけに心に沁みるなあ・・・・しょぼん。