minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

武者修行の日々

2009年01月23日 | ライブとミュージシャンたち
はっきり言って、引っ込み思案の私(誰だ?笑っているヤツ)はジャムセッションが大の苦手。みんな私より上手いし、私が何もここでしゃしゃり出て吹かなくてもいいよな~、って思えてしまうのだ。でも、今月はめちゃくちゃ暇なので「誘われたら断るな!武者修行月間」と自分に言い聞かせて一生分のジャムセッションに参加してみた。

でも「ああ、行かなきゃよかった~、ヘタコイタ~(涙)」と自己嫌悪に陥る事もしばしば。特にミュージシャンは一生懸命やっているのに、店のオーナーが音楽家をリスペクトしていないのが解ったりすると本当に悲しい気持ちになる。商売の為に音楽やっている店って一目でわかる。そういう店には2度と行かない。音楽をなめんなよ~!と言いたいが小心者の私はニコニコと挨拶するはめに・・・あああああああ(涙)。

本日は西新井のカフェクレールでマスターから「新年会がてらジャムセッションをやるんで来て頂戴」とお誘いがあり・・・ここのマスターはもちろん、こよなくジャズを愛し、ジャズをやる若者たちを応援している素敵なオーナー。「矢野沙織ちゃんや茜ちゃんもいるよ」と言われたら行かない訳には行きません。これも武者修行だああああ。

カフェクレールで沙織ちゃんに初めて会ったのは彼女が中3の時。あれから何年経ったのか?先日、石森さんの告別式で会った時もずいぶん大人っぽくなってびっくりしたんだけど、今日はまたまた野太いアルトの生音とバリバリと溢れ出るパーカーフレーズに圧倒されっぱなし。大きくなったね~w!MCは初々しく、何喋っているのかよく解んなかったけど、アルトとのギャップが可愛いんでしょうね。真直ぐ突き進んで下さい。でも、渋~い年期の入ったコーンのアルトに、リガチュアのネジが1本ないのに平気で吹いていた沙織ちゃん、若いのにスタイルは60年代のジャズメンね。

沙織ちゃんと2曲ほどバトルをさせて頂き、あとは洗足の学生さんたちが次々に演奏。みんなそれぞれミュージシャンを目指すタマゴたち。とりわけ光っていたのがカフェクレールでいつもは店員をやっている女の子。なんと高校生でクラリネット奏者だった。その音色の美しい事、アドリブはたった1コーラスしかとらないけど、音の選び方、誠実さが好感持てる。きっと第2の沙織ちゃんみたいになるんだろうなあ。参った参った。カフェクレールのジャムセッション、恐るべし。

私も彼らの音楽に対するひたむきさとエネルギーを頂いて、初心に返って今年もがんばろう!と気合いを入れ直す事のできた有意義な一日だった。落ち込んでなんていられない。