箕面市北部の止々呂美地区で、昔ながらの実サンショウのたる漬けが最盛期を迎えています。
同地区では直径3ミリから4ミリの大粒で香りの良い「朝倉種」という品種の実サンショウを栽培し、約30軒の農家が出荷しています。荷受け先のJA大阪北部の止々呂美特産物センターによると、大阪北部(止々呂美、豊能、能勢)の各支店から集められた実サンショウの集荷量は、約4トン程度になりそうだということです。
収穫された実サンショウは、生のまま出荷されるものを含め、止々呂美特産物センターの集荷場に集められ、その横にある作業場の直径約1.6メートル、深さ約2メートル、約2トン分の実サンショウが入る大きな木製のたるを使って塩漬けにされます。
塩漬けは、実サンショウの味や香りを損なうことなく長期間保存することがねらいです。止々呂美地区では、一つのたるに実サンショウと塩を少しずつ入れていき、3、4人で丁寧に足で踏んで漬け込んでいくという、昔ながらの方法が行われています。
実サンショウをたるの中に入れて、両手で平らにしていきます
平らにした実サンショウの上に、まんべんなく塩をまぶしていきます
踏み心地は、弾力があって柔らかいそうです
毎年、実サンショウのたる漬けを行われている尾上カズ子さんは、「毎年この時期になると、午後から3時間から4時間かけて踏んで漬けていきます。実サンショウはピリッとした辛みが特長で、昆布やしいたけなどと一緒に炊いて佃煮にしたり、すりつぶしてナスのおひたしにしたりして食べるとおいしいです。また、魚を煮る時、実サンショウを入れると魚の臭みがとれますよ」と話しました。
このたる漬けの作業は、6月1日(金曜日)から開始し、6月10日頃まで行われる予定です。実サンショウは、実のやわらかさや辛味に定評があり、各地の佃煮屋からの注文に応じて順次出荷していきます。
止々呂美特産物センターでは生の実サンショウも販売しており、価格は1キログラムあたり3150円(税込)になります。
お問い合わせ先
JA大阪北部萱野支店・JA止々呂美特産物センター
電話:072-739-0193(転送先:萱野支店)
<モミジーヌはピリ辛する実サンショウを食べると、とっても幸せな気分になるんだ!まだ食べたことがないかたは、ぜひ一度ご賞味ください!