平成24年6月15日(金曜日)、箕面市立西小学校では、5年生(4学級147名)が「田植え」を体験しました。
「田植え体験」は、地元農家さんの協力のもと、農地を提供いただき、子どもたちの貴重な“体験”として、長い時間をかけてお米を育てる苦労やお米を食べられることのありがたさ等を知る絶好の機会になっています。
5年生の子どもたちがあつまると、お世話になる農家のかたに元気よくあいさつをして、田植え体験が始まりました。
まずは、農家のかたが教えてくれる「お米の話」です。ため池の水を利用して田んぼに水を引いているなど「水の管理」の話やお米の品種(新稲ではヒノヒカリ)の話など地元の田んぼについて丁寧にお話しされていました。
実際に農家のかたの植える姿を参考にして、いよいよ子どもたちの田植えです。
等間隔(30センチメートル程度)にしるしのついた糸を張って、しるしのところに稲3本程度を一束として植えていきます。
一列しっかり植えた後は、一歩後ろに下がり、自分の足跡で土がくぼんでいるところを丁寧にならします。これを怠ると次の稲が植えられません。
これを1列ずつ繰り返して2メートルほどの幅を植え終えました。子どもたちは、どろんこです。
田植えが終わると、子どもたちは、「思っていたよりも土が柔らかくてバランスを崩した」「普通ではできない体験ができた」など思い思いの感想を発表して、最後に、しっかりと農家のかたにお礼の言葉を言っていました。
農家のかたは、「しっかりと稲が植わっているので助かった」と子どもたちを褒めてくれました。次の稲刈りの時期が楽しみです。
帰り際には、子どもたちに農家さんから余った稲苗がプレゼントされました。おうちでもバケツやペットボトルなどで水を張れば育てることができます。
田植え体験は、箕面市農業経営者連絡協議会 新稲花卉部会が中心となり、毎年、地域の米づくりの一年を知ってもらおうと企画されています。
また同地区では、将来にわたり農空間を残していくために「箕面市新稲地区農空間保全協議会」を立ち上げ、地元の農業者が協力して様々な取り組みをしています。「田植え体験」も、子どもたちの体験を通して地域の農地を大切にする気持ちを育てるために、この地域でお米を作っている農家のかたの大半が関わっています。
<農家のみなさん、子供たちへの貴重な体験をありがとうございました。