当時、テレビに流れる映像を見て受けた衝撃も時間と共にだんだん薄れてきました。
この20年間に中国は発展し、米国に対抗出来るくらいのパワーを持つようになったし、
天安門広場での民主運動に参加した大学生も40代。国内外で活動を継続している人、
民主化運動とは距離を置くようになった人、その後、歩んだ道程は様々なことでしょう。
事件後、中国への返還を控えた香港で起こった抗議デモや移住ブームなどが思い出されます。
以前、中国色に染まっていってしまって・・・と書いたこともありましたが、今年もデモ行進が
香港で行われました。「返還後50年間は現状維持」の方針から“権力を批判する自由”が
まだあるということですよね。ふと王家衛監督の映画「2046」が頭に浮かびました。
失われた愛を見つけることが出来るという2046へ向かう列車の話で、そして『2046から帰って
きた者はいない』というところで、観ていて泣きそうになったのを思い出してしまいました。
トニー・レオンが映画「傷城」のプロモーションで来日した時のインタビューの中で
「わたしの心の中の香港は、今はもうないんです。それは97年の返還前の香港です。」
(
2007-07-23の記事) と話していましたが、2046年以降どうなるのか。
長生きをして、香港の様子を見れたらいいなあ。。。
(過去の記事:
2007-06-04 、
2006-06-05 )
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天安門事件 あす20年 中国、言論制限強める(産経新聞) - goo ニュース
中国で民主化運動が武力鎮圧された1989年の天安門事件から4日で20年となる。中国当局は当時の関係者や民主活動家に対し、事実上の軟禁措置を取るなどその言動を厳しく制限、大学でも思想統制を強めるなど抗議活動を完全に封じ込める構えだ。
天安門事件直前に李鵬首相(当時)らと対話を行った代表団の副団長を務め、その後も体制変革を求めている江棋生氏(60)は「事件での死者は2000人超」と主張し、現在、死者の状況や名簿など詳細な「鎮圧状況の報告」をインターネットで公表している。5月15日、北京市内の自宅に十数人の当局者が踏み込み、パソコンと関連文書が持ち去られたという。自宅は常時、3人の当局者に監視され、電話も突然切断される状況が続いている