もてなされる悦び

三菱一号館美術館で8/21まで開催されている「もてなす悦び展」を観に行ってきました。

日本の陶磁器や漆器などがブームになって、欧米でも日本の作品を模倣して作られていった
わけですが、菊や朝顔など花の描き方は西洋風で日本の菊や朝顔とは全く違う別の花のような
印象を受けますし、陶器に描かれている人物も中国や東南アジアの生活の様子を切り取った
ようなものもあり、“ジャポニスム”といってもオリエントや中国のものなども混ざった異国情趣と
いった感じでした。

展示紹介

入ってすぐにある、あさがおの間。
朝顔の形状を繊細に写し取ったラリックの『朝顔文深皿』やティファニーの『朝顔形コンポート』の
美しさにため息。それからジャポニズムの茶会の部屋も良かったです。
この美術館自体がどこかの邸宅のような雰囲気なので、まるで誰かのお茶会に招かれたような
そんな気分にさせてくれる展示でした。またミントン社やロイヤル・ウースター社において
どのようにしてジャポニスムの陶磁器が量産されていったのか、当時のデザインブックと共に
完成した陶器が展示されている部屋も見比べながら鑑賞できて良かったです。
1910年のリバティ商会のショウウインドウの写真も楽しめました。