海の幸、山の幸、うちの幸

のんきなお料理記録のはずが、いつの間にかレット症候群という難病の娘と日常のあれこれの記録に…。

幸せです。。。

2008年01月17日 | いろいろ
   20代の頃、
   自分の人生に『不可能』というものがあることも知らず、
   傲慢で、わがままで、私はかなり生意気な小娘だったと思う。
   ( 少しは大人になっただろうか?)
   自由奔放な私に、
   「私の若い頃にそっくりよ」
   そう言っては、よく可愛がってくれた同じ職場のSさん。。。
   「出世払いね 」 
   美味しい店を見つけては、よくご馳走してくれた。
   年齢の差は、親子ほど。。。
   実際、母よりも一つ年上だったし、Sさんにも私より一つ年上の娘さんが居た。
   けれど、気が合った 
   私を見ていると「元気がでる」と、いつも優しく笑っていた。
   
   「結婚なんて!」 突っ張る私に、
   「結婚っていいものよ」とよく諭してくれたが、
   聞く耳も持たずに、自分の夢に突っ走っていた私。 
   会社を辞め、イギリスに行くと告げたとき、
   「あなたには大きな翼がついているのね」と、少々ロマンチストなSさんは
   料理の好きな私に、エプロンをプレゼントしてくれた。
          

   今でも毎日愛用しているそのエプロンは、ご覧のようにシミだらけ。

   イカ飯を作らせたら世界一! よく作ってくれとせがんだ 
   
   山のような日本食がイギリスに居る私の元に届き、
   真空パックのイカ飯がいくつも入っているのを見たときは、
   初めてホームシックになったっけ。

   Sさんは、遠くへ旅立つ前に
   何度も、私に会いたいと言ってくれたという。
   一緒に居ると元気がでる、と。
   急いで会いにいったけど。。。ごめんね、間に合わなかったね。
   まだ出世払いが残ったままだったのにね。

   いろんなことを諭してくれたSさん。
   ホントだね。 結婚っていいものだった。。。
   私はかなり幸せです  
   今日もミニーちゃんのエプロンをして、夕飯作りながら旦那様を待ってます 
   明日は、Sさんの命日。。。
   イカ飯に挑戦してみようかな? 教わったとおりにできるといいけど…。
コメント
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