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以前から気になっていた『ホテル・ルワンダ』を借りてきました。実際の出来事を基にした映画で、アカデミー賞にもノミネートされていたのですが、日本では公開すら危ぶまれていた作品です。それが不思議なくらいの作品です。ルワンダ大虐殺のことは、恥ずかしながらあまり知りませんでした。当時中学生でしたし・・・・。
何度も目を覆いたくなるシーンも実際にあった出来事です。一人のホテル支配人のポールのただ純粋に家族や人命を救いたいという気持ちが伝わってきます。虐殺対象になっている民族の妻たちを助けようと賄賂(金品)を渡して必死で救おうとするところ。。。こういうところが、軍人同士の戦争とはまた全然違う悲惨さが伝わってきます。主人公役のドン・チードルは本当良い味出してますね。
こういう作品は重いですし、毎度のことながら感想を書くのに困ります・・・。こういうのを見るたびに辛い気持ちになりますが、ただ表面的に虐殺や戦争はいけないというだけでなく、その背景に潜む複雑な歴史や民族感情も考えなくてはいけません。ルワンダは利益にならないからといって、見捨てた先進諸国。これだけじゃなく、今だっていろいろ起きているけど、報道されてもサラッと流す程度。少なくともこの映画では、このような事実があったことを伝えるうえでとても貴重だと思います。DVDパッケージに井筒監督のコメントがあったけど、見終わった後は本当に同意です。。。
楽しい娯楽作ではないですけど、これは見ておくべき作品だと思いました。