『白雪姫』
メイン演目の『白雪姫』。第16回俳優祭で初演。6世歌右衛門が白雪姫、王子が初代白鸚、后が十七代目勘三郎という配役で、以来今回の俳優祭で4回目の上演。今回は白雪姫が玉三郎さんという豪華な配役。私3度目の俳優祭にして俳優祭で玉三郎さんを拝見するのは初めてです。(もちろん
、模擬店にはいらっしゃいませんでしたけどね。)
ストーリーは『白雪姫』そのまま歌舞伎にした感じです。これ本興行の演目としても通じそうです(笑)
幕が開いて、玉三郎さんの白雪姫が登場。赤い振袖でいわゆる赤姫の姿。母親を偲び琴を演奏します。これだけでも素敵すぎます。そして白雪姫を慰めるために小鳥たちがやってきます。時蔵さん、福助さん、芝雀さんなど女形さんたちはとても可愛かったです。
続いて、お后実は魔女の團十郎さん登場。八汐のような拵えでした。「鏡よ鏡~一番美しいのは誰~?」というお決まりの台詞もなんだか面白いです(笑)鏡の精は海老蔵。鏡なので、もちろん着付けや扇を差す場所も反対。動きも親子で鏡で合わせていました。これが素で親子で笑っていたのが可笑しかったです。しかも何度も一番美しいのは・・・という后に対して「くどい」って海老蔵のツッコミが面白かったです。親子だからできるというか(苦笑)
鏡の精の言う一番美しい白雪姫を狩人に殺させるよう命令しますが、狩人はそれができずに逃がします。そこへ森の仲間の動物たちが。クマが橋之助さん、鹿が染五郎さん、狸が松緑さん、ウサギが菊之助さん、リスが勘太郎さん、猿が右近さん、キツネが愛之助さん、イノシシが獅童さんでした。皆さん着ぐるみで誰だかわからない人も・・・
サングラスをかけている松緑さん、ほっぺが赤い菊之助さん、妙にしっくりと似合っていた猿の右近さんが印象的でした。
次は七人の童の家の場面です。童が仕事から帰ってきます。はっきり言っていろんな意味でヤバイです(笑)だって、大きいし良い年した大人がアホメイク(?)でね。。。凄いです(笑)仁左衛門さんは頭のてっぺんに丸いハゲがあり、一番しゃべっていました。あとすごかったのが吉右衛門さん。赤丸ほっぺに黒い丸い眼鏡で、一番異様さを放っていました。鬼平とか・・・由良之助と同一人物とは思えません(苦笑)他には梅玉さんもアホ系の拵え、左團次さんは過去2回に比べたらおとなしいですが、やはり左團次さん。秀太郎さんはおかっぱでまるで禿(かむろ)。段四郎さんもなかなかでした。久里子さんは普通でしたが。家に帰ると赤姫姿のまま姉さん被りの白雪姫がものすごく大きいおにぎりを童にあげます。かわいいなぁ。そして童と白雪姫の踊りは楽しくて可愛くて素敵でした
場面が変わり再び后が白雪姫が生きていることを知り激怒します。衣装がぶっ返り、はたきを持って花道で六方がありました。(幕見からはほとんどその時の様子が分かりませんでしたが・・・
)ぶっかえった時かな、海老蔵の鏡の精が海老反りしてました。
続いての場面は白雪姫が毒リンゴを食べて倒れてしまいます。そこへ動物さんや童や小鳥たちが来て、悲しんでいます。そこへ・・・・ガングロコギャル姿や後家節子など俳優祭には何かしらやってくださる菊五郎さんの北千住観音
ご登場。白くて、派手メイクと衣装で、タイのカラフルな仏像を彷彿とさせます。バックには三階さんたちがパペットマペットのような覆面を被っています。そして長い指(爪?)をつけて、一糸乱れぬパフォーマンス。これがなかなかのもの。このために本興行の後に稽古していたことでしょう。ただのおふざけにとどまらないパフォーマンスはさすが人間国宝というところでしょうか。そして・・・・・白雪姫にはライトは当たっていませんが・・・・寝ているはずの白雪姫も起きて北千住観音を見ていました(笑)そんな玉さまも可愛いのですけどね。でも北千住観音が「白雪姫寝過ごさないように」「次は南千住」と去っていったら、白雪姫はまた倒れていましたが。北千住観音が去り、いよいよ王子。幸四郎さんは青いハンカチで汗を拭いてハンカチ王子だけでなく、最新ネタハニカミ王子ネタがあったのは驚き(笑)目覚めさせるのは口づけでなく、鏡で蘇らせます。そして一件落着。
今までの俳優祭みたいな出し物みたいなお遊びは少なかったですが、白雪姫もしっくりと普通の興行でできそうなちゃんとした作りでしたし、役者さん全員集合!みたいな感じなのでやはりこういう時でないと無理でしょうね。
最後は芝翫さんのご挨拶。富十郎さん、又五郎さん、三津五郎さん、勘三郎さんも袴姿で舞台に。北千住観音も全員舞台に。最後は富十郎さんの音頭で一本締め。その時、爪が長い北千住観音は少し戸惑ってました(笑)
しかし、役者さんたちのエンタテイメント精神やサービス精神はすごいなと思います。直接交流できて、なおかつ面白い舞台。最高ですね。模擬店の戦争は疲れますけど・・・・。
NHKのカメラも入っていましたので、例年通り放送があるようです。(放送は7月とのこと。)見ることができなかった方はぜひともご覧いただきたいですし、私もじっくり見たいです。
メイン演目の『白雪姫』。第16回俳優祭で初演。6世歌右衛門が白雪姫、王子が初代白鸚、后が十七代目勘三郎という配役で、以来今回の俳優祭で4回目の上演。今回は白雪姫が玉三郎さんという豪華な配役。私3度目の俳優祭にして俳優祭で玉三郎さんを拝見するのは初めてです。(もちろん
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ストーリーは『白雪姫』そのまま歌舞伎にした感じです。これ本興行の演目としても通じそうです(笑)
幕が開いて、玉三郎さんの白雪姫が登場。赤い振袖でいわゆる赤姫の姿。母親を偲び琴を演奏します。これだけでも素敵すぎます。そして白雪姫を慰めるために小鳥たちがやってきます。時蔵さん、福助さん、芝雀さんなど女形さんたちはとても可愛かったです。
続いて、お后実は魔女の團十郎さん登場。八汐のような拵えでした。「鏡よ鏡~一番美しいのは誰~?」というお決まりの台詞もなんだか面白いです(笑)鏡の精は海老蔵。鏡なので、もちろん着付けや扇を差す場所も反対。動きも親子で鏡で合わせていました。これが素で親子で笑っていたのが可笑しかったです。しかも何度も一番美しいのは・・・という后に対して「くどい」って海老蔵のツッコミが面白かったです。親子だからできるというか(苦笑)
鏡の精の言う一番美しい白雪姫を狩人に殺させるよう命令しますが、狩人はそれができずに逃がします。そこへ森の仲間の動物たちが。クマが橋之助さん、鹿が染五郎さん、狸が松緑さん、ウサギが菊之助さん、リスが勘太郎さん、猿が右近さん、キツネが愛之助さん、イノシシが獅童さんでした。皆さん着ぐるみで誰だかわからない人も・・・
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次は七人の童の家の場面です。童が仕事から帰ってきます。はっきり言っていろんな意味でヤバイです(笑)だって、大きいし良い年した大人がアホメイク(?)でね。。。凄いです(笑)仁左衛門さんは頭のてっぺんに丸いハゲがあり、一番しゃべっていました。あとすごかったのが吉右衛門さん。赤丸ほっぺに黒い丸い眼鏡で、一番異様さを放っていました。鬼平とか・・・由良之助と同一人物とは思えません(苦笑)他には梅玉さんもアホ系の拵え、左團次さんは過去2回に比べたらおとなしいですが、やはり左團次さん。秀太郎さんはおかっぱでまるで禿(かむろ)。段四郎さんもなかなかでした。久里子さんは普通でしたが。家に帰ると赤姫姿のまま姉さん被りの白雪姫がものすごく大きいおにぎりを童にあげます。かわいいなぁ。そして童と白雪姫の踊りは楽しくて可愛くて素敵でした
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場面が変わり再び后が白雪姫が生きていることを知り激怒します。衣装がぶっ返り、はたきを持って花道で六方がありました。(幕見からはほとんどその時の様子が分かりませんでしたが・・・
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続いての場面は白雪姫が毒リンゴを食べて倒れてしまいます。そこへ動物さんや童や小鳥たちが来て、悲しんでいます。そこへ・・・・ガングロコギャル姿や後家節子など俳優祭には何かしらやってくださる菊五郎さんの北千住観音
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今までの俳優祭みたいな出し物みたいなお遊びは少なかったですが、白雪姫もしっくりと普通の興行でできそうなちゃんとした作りでしたし、役者さん全員集合!みたいな感じなのでやはりこういう時でないと無理でしょうね。
最後は芝翫さんのご挨拶。富十郎さん、又五郎さん、三津五郎さん、勘三郎さんも袴姿で舞台に。北千住観音も全員舞台に。最後は富十郎さんの音頭で一本締め。その時、爪が長い北千住観音は少し戸惑ってました(笑)
しかし、役者さんたちのエンタテイメント精神やサービス精神はすごいなと思います。直接交流できて、なおかつ面白い舞台。最高ですね。模擬店の戦争は疲れますけど・・・・。
NHKのカメラも入っていましたので、例年通り放送があるようです。(放送は7月とのこと。)見ることができなかった方はぜひともご覧いただきたいですし、私もじっくり見たいです。