みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺 3』

2009年02月20日 | 本・マンガ
田中啓文/文

 『ハナシがちがう!』『ハナシにならん!』に続く、笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ最新作を読みました。文庫の表紙のイラストと単行本のイラストは、同じトサカ頭でも趣向が違います(笑)文庫の方が漫画っぽいかな。
 
 シリーズの最初の作品は落語ミステリーという感じが強かったのでしたが、段々と金髪トサカ頭の元ヤンキーの竜二君の青春落語小説というか人情物という感じになってきましたね。でも面白いことには変わりありません、というかますます面白くなっていきます。この作品では吉原あかりが出てきた回はミステリーでしたけれどね。ちょっと戸板康二の中村雅楽シリーズをふと思い出してしまいました(笑)そして思わぬ襲名騒動、これはネタばれになるから書けませんが・・・最後は涙が出てきそうでしたが、落語だけにオチがありました。はい、良い意味で裏切られました。続編もあるとしたら楽しみです。

 

『サライ』 能・狂言

2009年02月20日 | 本・マンガ
 2月19日発売の『サライ』2009年3月5日号の内容は能・狂言の特集です。歌舞伎や文楽の特集があったので、能もそのうちあるのかな~と思ってました。
 内容は片山九郎右衛門師のインタビュー、茂山千作師の鼎談。能楽の歴史(解説は表章さん)、シテ方五流派について、能面・狂言面や装束、演目の紹介など。初心者の方も、好きな方も楽しめる内容だと思います。

 特に九郎右衛門先生のお話が印象的でした。

 でもまだ能って・・・「難しそう」とか「敷居が高そう」と思っていても見にいきたいと思っている方は、千作さんが仰るように「実際に見てみないことには、ええも悪いもわかりません。」 
 私も同感ですね。あと贅沢を言うならば、もう少し楽器のことを取り上げてくれたらな~・・・と思いました。