みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

二月大歌舞伎 昼の部

2009年02月26日 | 歌舞伎
 先月から歌舞伎座では歌舞伎座さよなら公演と銘打った公演が行われています。まだ実感はないけれど・・・少しでも今の歌舞伎座を自分の目で焼き付けたい・・と思っています。まあ、毎月は行かないけれど(^^;。

一・『菅原伝授手習鑑』 加茂堤、賀の祝
 「加茂堤」はずっと前に通しでやった時に見て以来。でもそのときは後半は未見でしたので、「賀の祝」は初見。よくかかる『寺子屋』もそうですけれど、こちらのほうは、さらに単独だと分かりにくいところはあるかもしれないなと思いました。「賀の祝」は、連日の疲れがたまっており、意識がない箇所もいくつかあったのが・・・無念。でも松王と梅王の喧嘩の場面が面白かったです。

二・『京鹿子娘二人道成寺』
 今月一番のお目当て。玉三郎さんと菊之助さんによる二人道成寺は二度目の観劇になります。3年前のは見逃してしまいましたので、5年前に見て以来になります。3階からの観劇になりますので、道行はあまり見えませんでしたが(^^;。それでも二人が別々に踊っても、一緒に踊っても、常に一人の花子といった感じ。5年前は菊之助さんは限りなく玉三郎さんの花子の影みたい=玉三郎さんの圧倒的リードによる舞台だと思ったのですが、今回はよりシンクロしていたような感じがしました。衣裳も化粧も同じだからかもしれませんが、二人が似ていて、どっち?と一瞬思いながらも、二人の美しい世界に浸ることができました。玉三郎ワールド!を久々に味わいました。(先月行かなかったというか行けなかったこと後悔です・・・)



 二月の歌舞伎座恒例の地口行灯。鐘に鞨鼓は道成寺をモチーフにしたものかな。


三・『人情噺文七元結』
 文七は二度目の観劇。菊五郎さんの文七は以前より見たいなと思っていました。これが期待通りというか期待以上!!やっぱり上手いな~というか、菊五郎さんの世話物は引き込まれますね。江戸の庶民たちの暮らしぶりがよく分かる所作や道具がたくさん出てきます。先日読んだ杉浦日向子さんの著書に書いてあった色々な道具のことを思い出しながら見ていたので、面白さ倍増でした!時蔵さん、菊之助さんも良い味でしたし、最後に少ししか出てこない三津五郎さんや吉右衛門さんも贅沢でした。
 最後はハッピーエンドですし、本当に楽しいお芝居でした!!

 観劇後に稽古やら仕事やらで色々忙しく、なかなか書き終えられないうえに、簡単すぎる感想ですが・・・見にいってよかったです。