肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

第44回日本肝臓学会総会 2日目

2008年06月06日 | 肝臓センター
今日は午前中に聞きたい発表が重なっていて、残念でしたが、聞けた内容は、知りたい内容が多かったです。
医学的に難しい内容が多いので、効果があると報告されていたことが、有るんだなあと思っていただければいいくらいに考えてよんでくれればと思います。

ペグインターフェロンとリバビリンの長期投与72週と96週の比較
12週以上で消えた人は、48週以降リバビリンを200に減量して、72とIFNも半量にし96週までで検討。
120例で検討中止が25例(48週満たず)、48週で15%くらいが陽性のまま
96週にしたら 89%SVRとなってるうち24から48で陰性化した人も1例SVRとなっている。
延長した人には中止した人はいなかった、減らすことで副作用が楽になっていた。
ISDRは予測因子になっている。Core70が変異してると効果が落ちてる。91の方はあまり関係ないと。

ペガシスの少量隔週投与無効例へのリバビリン追加
ALTが正常化しないもしくは、ウイルスが陰性化しないばあい200mgを12週以上追加した21例
12週で効果でなかったら400に増量した。
増量するとさらにALTが低下する。1例は陰性化したが、他はウイルスは減らなかった。
治療中止2割 甲状腺機能低下、皮疹、 2例はHCCで中止

自然経過からB型肝炎治療の介入のタイミングってことで分析
この分析では、治癒をe抗体陽性と5LGE未満を臨床的治癒と判定している。
e抗原陽性では35才以上で自然治癒率が下がるので介入はここからと
20才未満は年率4%で治癒、35までは年率3%で治癒。35以降は1%台になることから述べている。

おもしろいと思ったのが
C型肝炎ウイルス複製を抑制する食品の分析というのがありました。
ブルーベリーの葉、里芋の皮のアルコール抽出液にウイルス複製抑制効果をみとめたとこれは実験系の話で人での使用ではありません。
Steviosideの可能性、ステビアの葉から低カロリー甘味料のこと。これも実験系の話で、人での分析ではないけど。

糖尿病合併肝疾患のこむら返りにエパルレスタット(キネダック)の有用性が報告されていました。

道後温泉 カラクリ時計

2008年06月06日 | 花、植物、風景

カラクリ時計と聞いていたので、文字盤とか扉が開いて、人形が動くんだと思ってみていたら。縦に伸びるとわかり、びっくりしました。土台までうくとは思っていなかったので、びっくりでした。道後温泉の案内放送も入るので5分くらい動いていました。すごいですね。是非、来たら動いているところを見てほしいと思いました。

写真は、左が動く前、右が動き出して一番開いたところです。高さが倍くらいになっているのがわかるかと思います。