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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

札幌 B型肝炎医療講演3/9 室蘭 肝臓医療講演終了3/11

2012年03月12日 | 医療講演やイベント
○B型肝炎訴訟の原告さん向けに医療講演してきました。30名くらいの参加
s抗原の陰性化を目指す治療へと変換がはじまっていること、なおる可能性があると言える状態にまでなってきていることなど新しい研究成果が出てきていることなど話してきました。
これからの肝炎の治療環境を整えていくことも原告さん達の役割の1つでもあり、頑張って欲しいとも伝えてきました。質問が8人くらいあって、意識が高いなあと感心しました。

○室蘭の医療講演が終わりました。30名の参加。市立室蘭の金戸先生に司会をしてもらって、いつもの感じでしてきました。質問も3人ほどあり、熱心に聞いてくれてたなあと思います。
相談は8名、肝硬変の方核酸アナログ製剤の飲むタイミングなどが調整必要な方がいました。インターフェロンが可能そうな方もいましたが、背景によって変わることから、専門医を勧めた方がいました。

新しい治療が、よりよい治療でありますようにこれからも勉強を続けていきたいです。

○B型肝炎訴訟の原告さん向けの講演会での感想が届きました。一部抜粋編集しています。

また、和解協議後の川西先生のお話、高橋代表は大変素晴らしい先生とめぐり会えたんだなと、つくづく感じました。また、私も大変良い先生を発見させていただきました。
特に、先生の冒頭のお話、「病は気から」といったお話ですね。
私はそれまで、お医者さんのほとんどが、「科学万能、西洋医学万能」といった考え方のお医者さんしかいないと(これまでの私の周りにはそのような方しかいませんでした。)思っていましたが、川西先生はメンタルな部分からも医療として考える近未来的(いずれ、そういう時代がくると私は思っていました)な先生だということが判り、今日は大きな収穫となりました。

私は本日、定期的な検査を受けるための医療費助成を受けられることになりました。

また、B型肝炎・癌の治療方は着実に進歩しているそうで、どうか皆さんが元気なうちに早く最善の治療法が確立されることを願うばかりです。そのためには、一人でも多くの原告がこの訴訟に参加し、声を大きくしてこの
訴訟の存在を知らしめ、行動するべきですから、どうかこれから続く方たちには(私も含め)、時間と都合の許す限り地裁に足を運んでいただきたいと思います。