肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

2024年も七夕たくさんの短冊、ありがとうございました。

2024年08月07日 | 水色の木もれ陽 肝臓クリニック札幌



2024年も #七夕 たくさんの #短冊、ありがとうございました。
北海道の七夕は8月7日、今日までたくさんの短冊を書いていただきました。今年は51枚でした。願いが叶いますように。


○肝炎ウイルス検査&脂肪肝エコー無料体験 in 豊平8月8日(木) 南区8月22日(木) 道新2024.8.7

2024年08月07日 | 医療講演やイベント
 

道新で告知載せて頂けました。いつもありがとうございます。

○肝炎ウイルス検査&脂肪肝エコー無料体験 in 豊平 南区

①日時と場所:令和6年8月8日(木) 8月7日(水)正午までに申し込み必要
 午後1時半〜2時半(受付1時50分まで) 
 豊平会館 2階大広間

②日時と場所:令和6年8月22日(木) 8月21日(水)正午までに申し込み必要
 午後1時半〜2時半(受付1時50分まで) 
 札幌市南区民センター 2階視聴覚室 
 
問合せ申込み先 肝がん検診団
   011-728-1008

排便回数が健康状態に関連するという話し ケアネットさんから

2024年08月07日 | 学会研究会報告新聞記事など


便秘はいろんな疾患の背景になっていることが有ると言うことが言われているので、その理由がなんであるのか、若年、女性、BMIが低い人は便秘傾向に有ることや、腸内細菌によっては便秘では腎臓や下痢では肝臓への影響が出てくることがあり得ることなどが書かれていました。1日1回程度のいい便がでる快便生活は是非目指したいところですね。レジスタントスターチを上手く活用するといいのかも知れません。

以下ケアネットさんから

排便回数は健康状態に関連 
提供元:HealthDay News
公開日:2024/08/07
 健康な人において、1日の排便回数(bowel movement frequency;BMF)は、健康に大きな影響を及ぼしていることが、米シアトルにあるシステム生物学研究所のJohannes Johnson-Martinez氏らの研究で明らかになった。BMFにより、腸内細菌叢の属、血中代謝物、および生活習慣因子に違いが認められ、便秘と下痢は、それぞれ腎臓や肝臓の機能に悪影響を及ぼし得る可能性が示唆されたという。この研究の詳細は、「Cell Reports Medicine」に7月16日掲載された。
 Johnson-Martinez氏らはこの研究で、1,425人の健康な成人の医療と生活習慣に関するデータを収集して分析した。対象者はBMFに基づき、1)便秘群(週1~2回)、2)低頻度群(週3~6回)、3)高頻度群(1日1~3回)、4)下痢群の4群に分けられた。その上で、BMFと人口統計学的属性、遺伝、腸内細菌、血中代謝物、血漿中の化学物質などの因子との関連を検討した。
 その結果、年齢、性別、およびBMIはBMFと有意に関連し、特に、若者、女性、BMIが低い人ではBMFが低い傾向にあることが示された。Johnson-Martinez氏は、BMFが腸のエコシステムの機能に大きな影響を与えることが過去の研究でも示唆されていると指摘。「便が腸内に長くとどまると、腸内細菌が食物繊維を使い尽くして有益な短鎖脂肪酸を作れなくなる。そうなると、腸内細菌はタンパク質の発酵を開始し、それに伴いいくつかの毒素が生成され、それが血流に入り込む可能性がある」と説明する。
 実際に、本研究では腸内細菌叢の組成がBMFの特徴を示しており、1日のBMFが1~2回の人では健康と関連付けられることの多い食物繊維を発酵させる腸内細菌が豊富であったのに対し、便秘を報告する人ではタンパク質の発酵に関連する細菌、下痢を報告する人では上部消化管に関連する細菌が豊富に存在する傾向が認められた。また、予想されていたことではあるが、食物繊維の多い食事を摂取し、水をたくさん飲み、定期的に運動している人は、BMFが1〜2回である傾向が強いことも示された。
 同様に、いくつかの血液代謝物や血漿中の化学物質はBMFと有意な関連を示した。このことは、腸の健康と慢性疾患リスクの潜在的な関連を示唆している。具体的には、便秘を報告する人の血液中には腎臓にダメージを与えることが知られている、p-クレゾール硫酸やインドキシル硫酸などの腸内細菌由来のタンパク質発酵の副産物が豊富な一方で、下痢を報告した人の血液中では肝臓のダメージと関連する化学物質が増加していることが確認された。さらに精神的な健康状態もBMFに影響を及ぼし得ることも示された。

 共同研究者でシステム生物学研究所の准教授であるSean Gibbons氏は、「活動期の疾患がある患者では、慢性的な便秘が神経変性疾患や慢性腎臓病の進行と関連していることは以前から指摘されていた。しかし、排便の異常が慢性疾患や臓器障害の早期段階からの促進因子であるかどうか、あるいはこうした疾患のある患者において後ろ向きに確認された関連が単なる偶然によるものなのかについては、これまで明確になっていなかった」と説明。その上で「今回われわれは、全般的に健康な集団において、とりわけ便秘は、何らかの疾患が診断される前の段階で、臓器障害を引き起こすことが知られている腸内細菌由来の毒素の血中濃度に関連していることを明らかにした」としている。
 Gibbons氏は、「全体として、今回の研究ではBMFがいかに全ての身体システムに影響を及ぼし得るか、またBMFの異常がいかに慢性疾患発症の重要なリスク因子となり得るかが示された」と説明。さらに同氏は「これらの知見は心身の健康を最も良い状態に保つためのBMFの管理に向けた戦略に役立つとともに、健康な人の集団における戦略にも有用だと考えられる」と述べている。
[2024年7月16日/HealthDayNews]Copyright (c) 2024 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
原著論文はこちら
Johnson-Martinez JP, et al. Cell Rep Med. 2024;5:101646.