肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

肝臓友の会はるにれ会元会長さんを偲んで 2025年2月

2025年02月23日 | 患者さんとの関わり


肝臓友の会はるにれ会元会長さんを偲んで
2025年2月肝臓友の会はるにれ会の元会長さんが亡くなりました。私との出会いは、1992年、2001年と肝がんの手術を受けて、これ以上悪くならないためにもC型肝炎に対してのインターフェロン治療を受けられないかと相談に来た2005年1月頃。C型肝炎のウイルス量もおOK効きにくいといわれていた1b型でもあったのですが、週1回のペグインターフェロンだと副作用が強いからと、2005年1月に2週に1回半分量で開始して、2006年3月に陰性化し、2007年4月に終了、その後持続陰性が得られました。2010年10月に肝がんが再発、動注療法とラジオ波焼灼術にて治癒、その後2023年10月人工透析をうけ、2024年4月肝がん再発、肝動脈塞栓術を受け頑張っていました。2025年2月股関節部分の骨折を起こし、亡くなる形となりました。
私が医師になった頃に肝がんの治療を受け、まだ全国的にも主流ではなかったインターフェロン少量長期投与を受けてウイルスが陰性化、腎臓の人工透析や肝がんの再発で弱気になったこともありましたが、患者さんたちに勇気を与え続けてくれたその存在はかけがえのないものでした。何人もの患者さんが救われたか本当に数え切れないという感じです。
私も医師として、育ててもらった患者さんの人でもあり、ご冥福をお祈りいたします。