このスライドは、中外製薬さんのペグインターフェロンである、ペガシスのものです。シェリングさんのペグインターフェロンも構造的には似たようなもの(分子量とかが違いますが)で、インターフェロン本体(スライドでは白いひょうたんのような形のもの)のおしりにテープ状のものがついてインターフェロンがつつまれているようなイメージ。これが、インターフェロンを分解されないように守ったり、異物として認識されて抗体ができるのを予防する働きがあるといわれています。
この構造によって、長期間体内で効果を持続させることが可能になったと言うことなのです。いろいろと長時間作用させるインターフェロンの研究がされてきたなかでこの構造のインターフェロンが開発されたというものです。なかなか、安定して効果が出せる構造を作るのは大変だったようです。今後またいいものが出来てくればいいと思います。
ペグインターフェロンは、構造的には似たものとして分類されていますが、それぞれ、特徴があり、使い方についても工夫が色々されています。これからも、患者さんにやさしい効果のある薬がでてくれることを祈っています。