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Hepataitis C Japan Summit 2009 聞いてきました。

2009年09月27日 | 学会研究会報告新聞記事など

東京での研究会がありました。
福岡での医療講演の後飛行機で直行して行ってきました。全部を聞けなかったのは残念でしたが、少し聞けただけでも、勉強になりました。

インターフェロン療法の前に、食事療法などをして、インスリン抵抗性を改善することがウイルスの消失率にいい影響を与える可能性について話がありました。
肥満などのインスリン抵抗性の方にインターフェロン前に5%の体重減少を得られたら、インターフェロンの効果が高まるのではと言うことでした。しかし、本当にそうなのかというところ、今後の検討が待たれるところです。
この話を聞いて、私の方から質問したのです。IFNをすると体重減少がおこるから、その体重が5%を切ったところからの投与期間を本格的な治療期間に出来ないかと思い質問しました。会場から笑いもありましたが、まだそのデータはないとのこと。やせ薬としてインターフェロンを使うということは、実際出来ることではないですが、体重がうまく減った人は、効果が良くなるんだよって言えることがあれば、辛くてがんばっている患者さんには朗報になるかなと思って、データが出てくれたらいいなあと思います。

血小板減少例でのIFN(インターフェロンの略語です、よくINFと間違われますが本当はIFNです)
脾摘と部分的脾動脈塞栓術をしてから、血小板を増やして、IFNをするというはなし。
検討に加わった先生がたには、やはりどちらかをやってから、IFNをするという方がほとんどでした。しないで様子をみるという先生はいなくなってきていますね。
脾腫がない例では、血小板の上昇がすくない。
自己抗体があるかないか、いろんな因子があるようだけど、脾臓に絡んだいろんな検討から、より望ましい方法がだんだんとわかってきそうです。

血小板が増える薬、赤芽球癆の報告があるので慎重に考えて欲しいと、質問の先生からありました。
梗塞率を出すときには、炎症で晴れてくるので、測定する時点を決めないと食い違うと言う話。 うーん、そこまで厳密に測ることは必要がないような気がするんだけど。いろいろな検討があるんだなと思いました。

三宿病院の村島先生から質問おもしろかったよーと感想もらっちゃいました。三宿病院の藤岡先生が隣に座っていました。ひょー、世間は狭いなあ。

高齢者の方にIFNリバビリンをどう使うか
具体的な患者さんのデータから、どう使うか、減量をしないでがんばるという先生も結構いるんだなあって、患者さんのウイルスを消したいという思いが本当にみんなの中に強まっていることを実感します。

写真は、会場のホテルからの夜景です。東京タワーが見えました。iPhoneでとったんだけど、ピントが甘いなあ。やっぱデジカメで撮ろう。でも、パッと持って歩いてないからなあ。と悩む今日この頃。
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