ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

炎天下出張作業

2012年08月21日 | 木工
子供が川で遊んでいるのを、ついていって写真を撮りました。
後ろの岩から飛び降りて遊んでいました。






出張作業や納品や打ち合わせや消防団の競技会やらで、五日間も工房で仕事をしませんでした。
出張作業とは村内のダムサイドに7年前に作ったレリーフの補修、塗り直しです。




このダムは揚水式発電所の下ダムです。上ダムは長野県側にあります。
今日も熊谷あたりでは35度くらいになるので、水を落として発電しているのでしょう。
この辺りは綺麗な谷だったので、正直残念でした。標高は800mくらい。
発電所の中も見学できます。
この奥に日航機の落ちた御巣鷹の尾根があります。




ダムに行く途中にある素掘りのトンネルです。
すっかり草木に覆われています。
昔まだトロッコで木を出していたころのものと聞いています。




これがレリーフ。4m×5mほど。デザインは土屋万里子さん。
栗、桐、欅、桑、ケンポナシ、ホウなどの材を使っています。
木工仲間6人ほどで制作しました。
7年たってだいぶ黒ずんできたので、磨いて塗りなおしました。
四日間の作業でしたが、私は用があって、出たのは二日ほどです。

よく晴れて暑かった!日に焼けた。



午後は久しぶりに工房で仕事をしました。何をやりかけてたんだか、しばらく考えてしまった。




これは家具の裏板になる材です。薄い板にするために、板を割きます。
厚さが3cmほどの板を三枚に割いて、7mmほどの板にしました。




これは側の板と足が合体した部材です。
形から、私は「凧足構造」と呼んでいます。
箱物家具でありながら、足を生やして立体的な造形を成立させるために自分で考えたもので、
なかなかの独創だと思っています。
どう独創的なのかは木の動きの話になってややこしくなりますので、また機会をみてお話したいと思います。





夕方、外が真っ赤になったので工房から出てみたら、茜雲が。



立ち枯れのアカシアを入れたらおどろおどろしい写真になりました。
この木も切らないと危ないです。


コメント
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