ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

二段ベッドの制作 その1

2013年01月20日 | 木工
雪が降って、三日目に自転車通勤を再開。
通勤経路の半分はまだ雪道です。




圧雪はまだましで、ざらざらの雪が積もったままの状態の路面が大変に自転車には乗りにくい。
というか、タイヤを取られてしまい、進まないので、押して歩くしかない。
前カゴには物は入れず、前ブレーキ厳禁、車体の傾け不可、路面凝視。
すれ違うスクーターの郵便屋さんと妙な共感を感じて微笑み合ってしまう。




工房の庭も雪かきが手つかずで、まだこのありさま。
坂のとこだけはやった。
子供が手伝いに来てくれて助かった。

また雪の予報が出ている。
困った。
月末には納品があるので、車が入るようにしないといけないんだけど。




風もないのにへんてこなつららができた。

毎晩氷点下10度くらいにはなっているかも。



二段ベッドを作っています。

ベッドはいわば枠で、主役はマットレスです。
制作する上でのベッドの特徴は、まず大きいこと。
組んでしまっては搬入も不可能なので、お部屋で組み立てるのが普通です。

今回のベッドのマットレスは195cm×80cmなので、
ホゾの長さも入れると長手の部材は約205cm、木取り材だと210cmほどは必要になります。
普通の材は210cm(7尺)ほどで、これでは足りません。
その上の規格材は3m(10尺)になり、値段もぐんと上がります。



主な材を積み上げたところです。樹種はクルミ。クルミが好き。
写真に写っている長い材は2.2mあります。
これで二段ベッド二台分です。

扱う材が長いと、機械を通すのも面倒です。
機械の前後にその材の長さのスペースが必要になります。
一応そのようなことを考えて機械をレイアウトしてあるのですが、
つい物を置いてしまうので、片づけてから加工に入ります。






足になる材は太い物が必要です。
今回は約3.7m、幅50cm、厚さ7cmほどの板を使いました。重いです。
重いけれど一人で動かします。
大事にとっておいた、虎の子の材です。
節や割れ、目の通りなど、表裏をよく検分して墨を掛けます。
この一枚の板で16本の足が取れるといいんですが、、、






思惑通り、17本取れました!
一本おまけだ。
長さ85cm、62mm角。
よかった。








こちらは先に出来上がった、同じお客様のご注文の家具一式。
現場で組み付けないと、どんなもんかわかりませんね。