ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

下駄箱の制作 その1

2013年05月28日 | 木工
昨日、完璧な五月晴れでした。




カメラのレンズに入ってしまったゴミが目立ってします。
仕事場で使っていて木の埃が入ってしまったから。

こんなすばらしい晴れの日はもうないかも。もうすぐ梅雨になってしまう。






10時ごろ、仕事の合間に外を見たら、まるで煙でも上がるように虫が飛び立っているのが見えました。





今年もシロアリの羽化です。

1か所で羽化が始まったと思ったら、みるみるあちこちの違うコロニーからも羽化が始まって、
工房の庭にはシロアリの羽虫がキラキラと飛び交っていました。
何かの条件があって、一斉に羽化するのでしょう。

トンボが来て飛び立った虫を食べている。
もうトンボがいるんだ!








通勤路から見える河原で雉が水を飲んでいました。
こんな派手な動物は日本では珍しいよね。






こんな鳥も来ていた。
カルガモかな?









下駄箱を作っています。







これは先日木取った天板になる板です。
長さ2.2m、幅は約50cm。
これをまず削って仕上げます。
天板の厚さが決まらないとほかの部材の寸法が決まらないからです。






機械に入らない大きな板なので手で削らなくてはなりません。
まずは板の狂いを見極めます。
たいがいの板は乾燥するときにねじれています。
このように両端に定規を置いて、透かして見て、板のねじれをよく確認してから削ります。







おおよそ仕上げた板です。
入り皮がありますが、きれいな板でした。
電気カンナで荒削りをして手鉋で仕上げます。
厚さが70mmあった板が50mmになりました。
箱物の天板になるので、ちゃんと平らになっていないとまずいんですが、うまくいきました。

このような作業にもだいぶ慣れました。







組み立て。
一度に組まず、いくつかの部材を組んでは糊が乾くのを待って続きを組んでいきます。







引き違いの扉の鏡板は厚い板を割いて作ることにしました。
その方が木目が揃うからです。
37cmほどの広い板を使うのですが、広すぎて機械を使って割くことができません。
仕方がないので手鋸を使って地道に切ることにしました。
このくらいで製材所に行くわけにもいかないです。

本当は縦挽きの刃渡りの長い鋸が必要なのですが、そんなものは手に入りません。
長めの横挽き鋸を買ってきて、それを使ってあとはひたすら根気仕事です。
1枚割くのに、2、3時間ほどかかりました。それを2枚(汗)。
組み立ての糊が乾く間にこつこつやりました。





出来た。
こりゃ大変だ。