ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ドングリと桜のつまみ

2013年12月13日 | 木工
ドングリと桜の花をモチーフに、家具のツマミを作りました。

お客様とご相談していて、「こんなものも出来ますよ」などと悪乗り(失礼)をして決めた物です。







これはドングリのツマミになるもの。
ちゃんと家具に付く根っこを作ってあります。





出来たもの。
小刀やノミでじこじこ削って作ります。
小さいので持つ手が疲れて大変です。
帽子はノミ跡を残したままにしてざらざら感を残し、ドングリ本体の方は磨いてピカピカに仕上げました。
大きなものは大きな引き出しに付きます。








こちらはサクラの花の形のツマミになる部材。
右に写っているものは以前に作ったものです。





轆轤で挽いてから花弁は小刀などで彫ります。





出来たもの。









家具に付けました。

サクラ材の家具に桜花、クリ材の家具にドングリ。



余談ですが、



この裏板の木目が怖い顔に見えてしまう。
時々目が合ってしまう、、、、










東京は新木場から材が届きました。

これから大きな仕事が始まります。
店一軒分の家具の仕事です。
およそ二か月の工期を見込んでいます。
そのためにこつこつ買い集めた材の一部です。樹種は栓(セン)です。
「栓」は材木業界だけの名前で、本当はハリギリという名前の樹です。
桐の様に大きな葉っぱで、幹に幼木の時にとげがあるからだと思います。



写真のとおり、このような材はなぜかご覧の様に幅が決まった形で流通しています。
運びやすいようにでしょうか。

前回のブログで丸太を買う話をしました。
幅の広い板を手に入れるためには丸太から始めなくてはならないといった意味が
このような材を見て頂ければお分かりになっていただけると思います。

嵐の前の静けさ。