ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

トンカツ屋さんの椅子の制作 2

2014年03月07日 | 木工
通勤しながら折々撮った写真ですが、




3月1日。
霧雨で雪にはなりませんでしたが、ホワイトアウト。






3月3日。
夜、冷たい雨が降っていて、朝の風景。
標高1000mくらいから上は雪でした。






3月5日。
また雪が降りました。昼頃から雨に。
夕焼けぽくなって、雪景色が赤く染まりました。






雪の表面が融けては固まったので、上を歩いて行けるようになリました。
池まで行って見ると、カエルの卵はありません。
先日は鳴いていただけで産卵はなかったようです。

こんなに深い積雪があると、山の生態系への影響はいろいろあることでしょう。


蛙はこのように産卵の時期をのがしました。

鹿なども多く死んだのではないでしょうか。






結局また、雪の写真ばかりになってしまった。







椅子作りも終盤になってきました。




組み立てを待つ部材。

40数脚をやったばかりなので、14脚くらいわけないような気分でいましたが、
今回の方が凝ったもので、しかも漆塗りなので気を遣います。
結構それなりに時間と手間がかかってしまいました。





これは背中が当たるあたりの部材。
カーブを厚い材から削り出しています。





こんな感じで組み立てられます。





ハタガネで締めて、一晩置きます。





今回はちょっと今までと違う作り方にしてみました。

前後の部材を組んだ後に、ご覧の電動工具でホゾ穴を開けるような工程にしてみました。


組む前に全ての穴を開ける方が加工そのものは楽です。
このように座枠のほぞ穴が1か所に集中する椅子の場合、穴も1か所に集中します。
その穴は中で繋がっているので、組み立てをすると中で糊が固まって乾きます。
片側を組んで乾いてから、その穴の中をノミなどで掃除をしないと次の組み立てができませんでした。
今回の様に組んでから穴をあけるようにすれば、その穴の掃除の必要がなくなってひと手間省けるわけです。




穴の加工が済んだら、前後も組んでいきます。


ハタガネが足りないのでこの組み立ては2日がかりです。