ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

学習机の制作

2014年04月01日 | 木工
山はやっと春になったという感じ。




サクラの開花にはもう少し。




さて年度の最後に学習机をお作りしました。
季節商品ともいえます。




天板の下に薄い引き出しが付く机は実はかなり複雑な工作が必要になります。
同じ個所に複数の部材が集中するので、仕口も複雑になります。
原寸の図面を描いてほぞやほぞ穴の位置や形や寸法を確認しておきます。







例えばこんなふうに面倒くさいほぞを作らなくてはなりません。






組み立てたもの。

前に引き出しが入る穴があり、引き出しを支えるレールが前後に通ります。





引き出しの底板なども全て無垢材を使いました。
無垢材は伸び縮みしますので、広い板のままで使うと縮んだ時に隙間ができてしまいます。
それを回避するために板を狭く切って、「やといざね」という組み方で底板を作ります。
これも部品点数がやたら増えて面倒くさいのですが仕方がない。
引き出しの底板を合板でなく無垢にするだけで、加工手間が一日分は余計にかかります。







完成した写真。
サクラ材の学習机です。
かわいい姉妹のために2台お作りしました。

引き出しに鍵も付きます。


忙しく作ったので、あまり写真が撮れませんでした。


お正月以来ここまで、一日も休むことなく仕事をしてしまいました。
やっと、すこし春休みを頂くことにします。