ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

椅子の作り変え

2014年04月10日 | 木工
やっと桜が咲き始めました。





これは山桜で、ソメイヨシノはまだちらほら咲いているくらいです。
梅も一緒に咲いていますね。
モクレンもまだ花が残っています。






池を覗いたらカエルの卵隗が10個ほどありました。
4月のあたまに一週間ほど来なかったので、そのあいだに産卵をしたのでしょうか。
大雪で産卵の時期がずれてもちゃんと卵を産みました。
逞しいですね。






しかしこのように、雪崩の跡がまだ山の端に残っています。





椅子の作り変えをしました。






この椅子は国民宿舎のラウンジのために設計・制作したものです。
多少形を変えて何度か作ってきましたが、
これをご覧になって、もう少し座が高いものを、というご依頼がありました。

この椅子の背もたれはなかなか複雑で、たまにやると作り方を忘れていたりします。
それが面倒なので、足だけ作り変えることにしました。







この椅子は足が座面と肘掛を貫いて、肘掛の上でほぞに楔を打って止めてある構造です。
まず、肘掛の下でその足を切って部品をばらします。

足だけを新しく長いものに換装し、肘掛はまた使います。






足は轆轤で作ります。
このような角材から一気に円筒状の部材に加工します。
材はサクラです。





要所要所の太さを先に決めて形を作ります。
左手で太さを計るコンパスのような器具を持ちながら右手で刃物を入れていくと太さが決まります。






出来た物はこんな感じ。
右側の細いところが肘掛けに刺さり、その次の太さのところが座面に刺さります。






右が新しい物。左が古い物。
古いものは陽に焼けて色が濃くなっています。
座面は5センチほど高くなります。









組んで再塗装しました。
足長になったので、やや印象が変わりますね。








これはついでに載せます。
丸太の輪切りを使った衝立です。
こんな変な(失礼)仕事も舞い込んできます。




お知らせを2つ。



催事に出ます。

群馬の森クラフトフェア

注文仕事で手いっぱいで、何も新しく作っていけないのですが、一応スタッフなのでお手伝いに。



先日椅子を納めたお店が開店しました。

かつ吉 日比谷店

名店です。よそにはないようなトンカツが食べられます。

個人のお客様のお宅に納めた物はご覧いただけませんが、お店の物は皆様に見て頂けます。
お近くにいらした方はぜひ寄って私の椅子でお食事をお楽しみください。