ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

学習机の制作

2015年03月04日 | 木工
2月末のこと、

1日工房を空けて帰ってみると、材木にかけてあるトタンの屋根が派手にすっ飛んでいました。






乾燥中の板は桟を入れて屋根をかけて庭に干しています。
屋根は一応縛ってあるので、そう簡単には飛びません。
台風くらいでは平気なはずなんですが、こんなにトタン屋根が飛んでしまったことはありませんでした。
写真の屋根は縛りつけてあった何十キロもある材木をひっくり返していました。


ダウンバーストでも起きたのでしょうか?
なにせいなかったので、状況がわかりません。

仕方なく、半日かけて現状に戻し、より念入りに縛っておきました。





3月4日、朝起きたら5cmほどの積雪がありました。





朝日が当たるとすごい勢いで融けて消えた雪でした。







さて、学習机を作って納品しました。



ご入学前の今頃の季節商品とも言えますが、たまたまです。

ご注文を頂いたのは去年の春ですし、お客様は今度もう3年生になる元気な男の子です。







部材の加工が終わって、例のごとく記念撮影。

甲板の下に薄い引出が付くタイプです。
このような型はなかなか複雑な構造になるため、ご覧のようにいろんな仕口を作る必要があります。







このほぞは引出を上下で挟む部材と前足が付く部分です。






甲板を付ける前の写真です。

引出がのるレール、甲板と幕板を止める駒などが見えます。








小ぶりの椅子とキャスター付きの引出がセットになります。






甲板はサクラの良材です。
導管がないサクラはつるつるで、学習机に最適です。

奥に以前お納めしたクルミのキャビネットが写っています。