催事の写真を少々。
テーブルのセット。
われながら、椅子・テーブルのセットを作って催事に持って行ったのは初めてかも。
綺麗な会場で飾ると家具もよく写ります。
古材でベンチを作りました。
古材とは、私がお世話になった母校の寮の階段板です。
老朽化で建て替え・解体になったところを無理にお願いして預かったものです。
その寮は木造で、私が住んだ時でもすでに築35年ほどで、ずいぶんくたびれた雰囲気でした。
男子寮生はラグビーやサッカーなどして砂が付いた服のまま中に入るので部屋が傷みます。
私が出てから約20年。とうとう建て替えとなったのです。
新しい寮が建ち、かつてあった寮を偲ぶ記念品として、旧寮に使われていた板で作った物を収めることになりました。
預かった材を見ると、フローリング材はナラ、階段の板は一枚板のタモでした。
もちろん当時の私には何の材かなんてわかりませんでしたが、階段の板などは印象に残るような良い板でした。
木工屋になった私が解体の話を聞いてまず、「あの板は救わねば!」と思ったのでした。
これがその階段の板。樹種はタモ。
幅は約30cm、長さは120cmほど。
裏には反り止めのために蟻桟の溝があります。
この溝は鑿を使って大工が手作業で刻んでいます。
お預かりしてからもずいぶん経ち、はっきり言ってかなりばっちい。
しかしこれをきれいに削ってしまったのでは意味がありません。
多くの人たちが住み、踏みしめ、使ってきた痕跡を残したこの板の味を生かさなくてはなりません。
しかし塗料が剥げ、ささくれ、ネジや釘の入ったままで作っては使用に支障があります。
その辺をどのくらい手を入れるかが悩みどころです。
また、使い込んだ材には砂が入っているので、刃物を当てたくないというのも正直なとこです。
裁断し、仕口を作り、古い塗料を剥がし、ペーパーで磨きます。
組み立て。
こんなベンチになりました。
誰がやったか、ずいぶんへこみがあります。
人がよく踏む真ん中あたりの傷みが激しいですね。
蟻棧の溝なども残してあります。
階段の作るための溝などがありますがそのままです。
最近建てられる家ではこんな板を階段に使うのは稀になりました。
やはり材木は枯渇しつつあるのでしょうか。
テーブルのセット。
われながら、椅子・テーブルのセットを作って催事に持って行ったのは初めてかも。
綺麗な会場で飾ると家具もよく写ります。
古材でベンチを作りました。
古材とは、私がお世話になった母校の寮の階段板です。
老朽化で建て替え・解体になったところを無理にお願いして預かったものです。
その寮は木造で、私が住んだ時でもすでに築35年ほどで、ずいぶんくたびれた雰囲気でした。
男子寮生はラグビーやサッカーなどして砂が付いた服のまま中に入るので部屋が傷みます。
私が出てから約20年。とうとう建て替えとなったのです。
新しい寮が建ち、かつてあった寮を偲ぶ記念品として、旧寮に使われていた板で作った物を収めることになりました。
預かった材を見ると、フローリング材はナラ、階段の板は一枚板のタモでした。
もちろん当時の私には何の材かなんてわかりませんでしたが、階段の板などは印象に残るような良い板でした。
木工屋になった私が解体の話を聞いてまず、「あの板は救わねば!」と思ったのでした。
これがその階段の板。樹種はタモ。
幅は約30cm、長さは120cmほど。
裏には反り止めのために蟻桟の溝があります。
この溝は鑿を使って大工が手作業で刻んでいます。
お預かりしてからもずいぶん経ち、はっきり言ってかなりばっちい。
しかしこれをきれいに削ってしまったのでは意味がありません。
多くの人たちが住み、踏みしめ、使ってきた痕跡を残したこの板の味を生かさなくてはなりません。
しかし塗料が剥げ、ささくれ、ネジや釘の入ったままで作っては使用に支障があります。
その辺をどのくらい手を入れるかが悩みどころです。
また、使い込んだ材には砂が入っているので、刃物を当てたくないというのも正直なとこです。
裁断し、仕口を作り、古い塗料を剥がし、ペーパーで磨きます。
組み立て。
こんなベンチになりました。
誰がやったか、ずいぶんへこみがあります。
人がよく踏む真ん中あたりの傷みが激しいですね。
蟻棧の溝なども残してあります。
階段の作るための溝などがありますがそのままです。
最近建てられる家ではこんな板を階段に使うのは稀になりました。
やはり材木は枯渇しつつあるのでしょうか。