2016年1月に予定していた火星探査機“エクソマーズ2016”の打ち上げが、
延期されるそうです。
ヨーロッパ宇宙機関とロシア宇宙庁の発表によると、
搭載機器に問題が見つかったので、打ち上げは2か月遅れの3月になるとのこと。
ただ、同年10月19日に予定されている、
火星到着には影響はないとされています。
打ち上げの延期
“エクソマーズ2016”は、
火星の周回軌道を回る“ガス・トレイス・オービター”と、
火星地表への着陸技術を実証する“スキアパレッリ”の、
2機の探査機からなる計画で、両機は合体した状態で打ち上げられます。
発表によると、不具合が見つかったのは“スキアパレッリ”側で、
推進システムに装備されている2つの圧力センサーに問題があるそうです。
このセンサーが担っていたのは、
着陸時に各システムを監視するための補助的なデータを集めること。
ヨーロッパ宇宙機関では、
このセンサーは着陸に必須の装置ではないことや、
また2016年中の打ち上げに間に合わせる必要があるため、
センサーを交換するのではなく、取り外すことに決めています。
このことを受け、
当初2016年1月7日から27日の間に予定されていた打ち上げが、
バックアップとして確保していた3月14日から25日へ延期。
なお、打ち上げは遅れるものの、
火星への到着は1月打ち上げと変わらず、10月19日のままとされています。
地球と火星との軌道の関係から、火星探査機の打ち上げに適した時期は、
2年2か月ごとにしかめぐってきません。
また、打ち上げるロケットや探査機の性能などから、
時期はさらに狭くなることも…
今回のバックアップ期間も逃すことになると、
次に打ち上げが可能になるのは2018年なってしまうんですねー
火星着陸機“スキアパレッリ”
“スキアパレッリ”は質量600キロの機体で、
“トレイス・ガス・オービター”に搭載されて航行し、
火星到着の3日前に分離され、大気圏に突入することになります。
そして、着陸地点となるメリディアニ平原にパラシュートを開いて降下。
地表から2メートルのところでロケットを噴射し、
軟着陸をすることになります。
ちなみに、“スキアパレッリ”という名前は、
望遠鏡で火星の地表を詳しく観測したことで知られる、
イタリアの天文学者“ジョヴァンニ・スキアパレッリ”に、
由来しています。
主な目的は火星への着陸技術の実証で、
得られたデータは、次のミッション“エクソマーズ2018”で打ち上げられる、
大型の探査車の着陸装置の開発に活かされることになります。
“スキアパレッリ”自身は、あらかじめ充電された電池のみで稼働するので、
火星での活動時間は最大でも8日間ほど。
あと地球との通信には“トレイス・ガス・オービター”を使用します。
“エクソマーズ”はもともと、
ヨーロッパ宇宙機関とNASAとの共同ミッションとして立案されたのですが、
予算不足を理由にNASAが脱退…
その後、ヨーロッパ宇宙機関が選んだのはロシアとパートナーになることでした。
探査機の開発はヨーロッパ宇宙機関側が行い、
それを打ち上げるためのプロトンMロケットや観測機器などは、
ロシア側が提供するそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ インド初の火星探査機“マーズ・オービター・ミッション”
延期されるそうです。
ヨーロッパ宇宙機関とロシア宇宙庁の発表によると、
搭載機器に問題が見つかったので、打ち上げは2か月遅れの3月になるとのこと。
ただ、同年10月19日に予定されている、
火星到着には影響はないとされています。
打ち上げの延期
“エクソマーズ2016”は、
火星の周回軌道を回る“ガス・トレイス・オービター”と、
火星地表への着陸技術を実証する“スキアパレッリ”の、
2機の探査機からなる計画で、両機は合体した状態で打ち上げられます。
発表によると、不具合が見つかったのは“スキアパレッリ”側で、
推進システムに装備されている2つの圧力センサーに問題があるそうです。
このセンサーが担っていたのは、
着陸時に各システムを監視するための補助的なデータを集めること。
ヨーロッパ宇宙機関では、
このセンサーは着陸に必須の装置ではないことや、
また2016年中の打ち上げに間に合わせる必要があるため、
センサーを交換するのではなく、取り外すことに決めています。
このことを受け、
当初2016年1月7日から27日の間に予定されていた打ち上げが、
バックアップとして確保していた3月14日から25日へ延期。
なお、打ち上げは遅れるものの、
火星への到着は1月打ち上げと変わらず、10月19日のままとされています。
地球と火星との軌道の関係から、火星探査機の打ち上げに適した時期は、
2年2か月ごとにしかめぐってきません。
また、打ち上げるロケットや探査機の性能などから、
時期はさらに狭くなることも…
今回のバックアップ期間も逃すことになると、
次に打ち上げが可能になるのは2018年なってしまうんですねー
火星着陸機“スキアパレッリ”
“スキアパレッリ”は質量600キロの機体で、
“トレイス・ガス・オービター”に搭載されて航行し、
火星到着の3日前に分離され、大気圏に突入することになります。
そして、着陸地点となるメリディアニ平原にパラシュートを開いて降下。
地表から2メートルのところでロケットを噴射し、
軟着陸をすることになります。
ちなみに、“スキアパレッリ”という名前は、
望遠鏡で火星の地表を詳しく観測したことで知られる、
イタリアの天文学者“ジョヴァンニ・スキアパレッリ”に、
由来しています。
主な目的は火星への着陸技術の実証で、
得られたデータは、次のミッション“エクソマーズ2018”で打ち上げられる、
大型の探査車の着陸装置の開発に活かされることになります。
“スキアパレッリ”自身は、あらかじめ充電された電池のみで稼働するので、
火星での活動時間は最大でも8日間ほど。
あと地球との通信には“トレイス・ガス・オービター”を使用します。
“エクソマーズ”はもともと、
ヨーロッパ宇宙機関とNASAとの共同ミッションとして立案されたのですが、
予算不足を理由にNASAが脱退…
その後、ヨーロッパ宇宙機関が選んだのはロシアとパートナーになることでした。
探査機の開発はヨーロッパ宇宙機関側が行い、
それを打ち上げるためのプロトンMロケットや観測機器などは、
ロシア側が提供するそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ インド初の火星探査機“マーズ・オービター・ミッション”