数十億個ほどの恒星が集まった“矮小銀河”は、天の川銀河と比べて規模が100分の1程度の小さな銀河です。
その“矮小銀河”の中でも、星やガスが不規則に分布している銀河を“矮小不規則銀河”と呼びます。
今回公開された画像は、“おとめ座”の方向約3000万光年彼方に位置する矮小不規則銀河“UGC 7983”のもの。
遠方に散らばる無数の銀河や、偶然映り込んだ小惑星の軌跡がとらえられています。
上の画像に移っているのは銀河“UGC 7983”だけではないんですねー
その背後には、はるか遠方にある無数の銀河が視野全体にわたって写り込んでいます。
そこに写っているのは、天の川銀河やアンドロメダ銀河のような渦巻銀河から、“UGC 7983”と同じおとめ座の方向にある“M87”のような楕円銀河まで、その形態は様々です。
では、画像の左上に写っているうっすらとした1本の点線は何でしょうか?
ヨーロッパ宇宙機関によれば、これは観測中にたまたま視野を横切った太陽系の小惑星の軌跡なんだとか。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ“ACS”を使って取得された4つのデータを組み合わせることで作成されています。
1基の宇宙望遠鏡で複数のデータを得るには、途中でフィルターを切り替えながらの露光が必要なんですねー
なので、移動する小惑星の軌跡が、このように断続的な4本の線として記録されたというわけです。
なお、ハッブル宇宙望遠鏡による“UGC 7983”の観測は、“Every Known Nearby Galaxy”というキャンペーンの一環として実施さたもの。
このキャンペーンでは、天の川銀河から10メガパーセク(約3260光年)以内に存在する近傍のすべての銀河を正確に観測するため、153個の銀河を対象に2019年から2021年にかけてハッブル宇宙望遠鏡による観測が実施されています。
3000万光年先の小さな銀河と遠方に散らばる無数の銀河…
そして、偶然映り込んだ小惑星の軌跡をとらえたこの画像は、ヨーロッパ宇宙機関から2023年1月16日付で公開されています。
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その“矮小銀河”の中でも、星やガスが不規則に分布している銀河を“矮小不規則銀河”と呼びます。
今回公開された画像は、“おとめ座”の方向約3000万光年彼方に位置する矮小不規則銀河“UGC 7983”のもの。
遠方に散らばる無数の銀河や、偶然映り込んだ小惑星の軌跡がとらえられています。
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矮小不規則銀河“UGC 7983”。(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully) |
その背後には、はるか遠方にある無数の銀河が視野全体にわたって写り込んでいます。
そこに写っているのは、天の川銀河やアンドロメダ銀河のような渦巻銀河から、“UGC 7983”と同じおとめ座の方向にある“M87”のような楕円銀河まで、その形態は様々です。
では、画像の左上に写っているうっすらとした1本の点線は何でしょうか?
ヨーロッパ宇宙機関によれば、これは観測中にたまたま視野を横切った太陽系の小惑星の軌跡なんだとか。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ“ACS”を使って取得された4つのデータを組み合わせることで作成されています。
1基の宇宙望遠鏡で複数のデータを得るには、途中でフィルターを切り替えながらの露光が必要なんですねー
なので、移動する小惑星の軌跡が、このように断続的な4本の線として記録されたというわけです。
なお、ハッブル宇宙望遠鏡による“UGC 7983”の観測は、“Every Known Nearby Galaxy”というキャンペーンの一環として実施さたもの。
このキャンペーンでは、天の川銀河から10メガパーセク(約3260光年)以内に存在する近傍のすべての銀河を正確に観測するため、153個の銀河を対象に2019年から2021年にかけてハッブル宇宙望遠鏡による観測が実施されています。
天文学において太陽系外の天体までの距離を測る単位の一つ。1パーセク(pc)は、1天文単位(au)=約1.4960億キロメートルが角度の1秒を張る距離で、約31兆キロメートルに相当する。光年を用いると1パーセク=3.26光年になる。
ヨーロッパ宇宙機関によると、天の川銀河の隣人ともいえる近傍の銀河の観測は、天文学者が様々な銀河に存在する星の種類を断定し、宇宙の局所構造をマッピングする上でも役立つそうです。3000万光年先の小さな銀河と遠方に散らばる無数の銀河…
そして、偶然映り込んだ小惑星の軌跡をとらえたこの画像は、ヨーロッパ宇宙機関から2023年1月16日付で公開されています。
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