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開発は順調♪ 強化型“イプシロン”ロケットの打ち上げは2016年

2015年09月02日 | 宇宙 space
JAXAが開発している強化型“イプシロン”ロケットの状況について、
8月6日に発表ありました。

なんでも、2016には打ち上げられるようです。


低コストで高い性能を持つロケット

JAXAが開発した小型の固体ロケットが“イプシロン”です。

第1段に“H-IIA”ロケットの固体ロケットブースターを使い、
第2段と第3段には“M-V”ロケットで使用されたロケットモーターを改良して用いるなど、
既製品を流用することで低コスト化が図られているんですねー

また、その一方で、
人工知能によるロケットの自己診断機能や、少人数で打ち上げ管制ができるシステムなど
新しい技術も使われていて、低コストながら高い性能をもつロケットの実現を目指しています。

開発が始まったのが2010年。

そして2013年3月14日には、
惑星分光観測衛星“ひさき”を乗せた試験機の打ち上げに成功しています。

強化型イプシロン・ロケット・プロジェクト

でも、試験機の打ち上げ能力では、
その次に打ち上げを予定していた“ジオスペース探査衛星”を、
打ち上げることが出来ないことが判明…

このためJAXAでは、
2012年から打ち上げ能力の向上を目指した“イプシロン2号機対応開発”が、
始まりました。

その一方で、小型地球観測衛星“ASNARO-2”などの
小型衛星の打ち上げ需要への対応も2014年から進められることになります。

それが、打ち上げ能力の向上や、
衛星フェアリング内の容積を増やすことなどを目的とした、
“イプシロン高度化開発”になるんですねー

ただ“ジオスペース探査衛星”は、
開発の遅れにより打ち上げ時期が見直されることに…

それに伴い、さらに高い打ち上げ能力が要求されたことから、
高度化開発も“イプシロン”の2号機から適用されることなります。

そして、“イプシロン2号機対応開発”と“イプシロン高度化開発”を合わせ、
“強化型イプシロン・ロケット・プロジェクト”という1つのプロジェクトとして、
設定されることになるんですねー
“イプシロン”ロケット2号機衛星分離試験の様子

今回の発表で明らかにされたことは、
2015年3月末に上段のサブサイズ・モーターの地上燃焼試験が実施され、
計画通り終了したこと、
6月18日にはJAXA相模原キャンパスで衛星分離試験が行われ、
分離時に発生する衝撃や、衛星分離挙動が確かめられたことなど。

開発が順調に進めば、
“ジオスペース探査衛星”を搭載した強化型“イプシロン”が、
2016年度には打ち上げられるようです。


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