715個の系外惑星が一気に確定

NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”が、2009年5月から2011年3月にかけて行った初期観測のデータから、715個の系外惑星が新たに確定されたんですねー

これらの惑星は、305個の恒星から見つかっていて、複数の惑星候補を持つ恒星…
つまり、恒星の光が手前を通過する複数の惑星にさえぎられて、
わずかに暗くなる現象“光のゆらぎ”が観測されている、恒星を対象に調査は行われています。


こうした“光のゆらぎ”が、惑星ではなく連星によるものの場合、
重力による相互作用が強く働くため、軌道が安定せず、規則的な“光のゆらぎ”は見られないはずです。

なので複数の惑星を持っている、という推論をもとにした研究で、一度に多くの惑星の存在が確認できたんですねー

今回の確定分では、サイズが地球に近い小型の惑星がぐっと増えています。

95％が地球の4倍以下のサイズで、
そのうち4つは、恒星からの距離が、液体の水が存在できる範囲“ハビタブルゾーン”内に位置するんですねー
しかも、地球の2.5倍以下の大きさでです。

さらに、新しく確認された惑星系では、
私たちの太陽系と同じように、ほぼ同一の軌道面上の円形の軌道を軌道を、惑星が回っていることも分かりました。

そして、“ケプラー”が発見した3600個の系外惑星候補のうち961個が確定したことに…
これで、確定した系外惑星の数は1700個に迫ることになりました。

姿勢制御機構の故障で、本来の観測ミッションは終了した“ケプラー”ですが、
太陽光圧を利用した姿勢制御による新しいミッションが検討されていて、今年の5月までに決定されるようですよ。