宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

彗星のような天体 (P/2010 A2)

2010年02月14日 | 宇宙 space
マサチューセッツ工科大学のリンカーン研究所が捉えた彗星のような天体“P/2010 A2”。

ところがハッブル宇宙望遠鏡(HST)の観測によると、この天体がX字型の複雑な構造をしていることが分かったんですねー



このような構造が彗星のような天体で見られたのは初めて、
どうやら小惑星どうしが衝突してできた残骸が尾を引いたもの… なので彗星ではないようです (^^;

ふつう彗星は海王星の外側からやってきます。
太陽に接近するにつれて熱せられ様々なガスが蒸発しはじめ、太陽風などの力により太陽とは反対の方向にのびます。

でも、この天体は岩石質で氷を含んでいないようです。
なので火星と木星の間にある小惑星帯から来たのではないかと…
小惑星帯は太陽に近く比較的に暖かいので岩石質の天体が多いんですねー

また、小惑星帯には岩石質の天体どうしが衝突を起こしてきた証拠が数多く観測されています。
これまで衝突そのものが捉えられたことはありませんが、たぶん“P/2010 A2”は衝突によって出来たんでしょうね。

拡大して見ないと普通の彗星に見えるんですがねー (^^;
でも、なんで彗星のように尾があるんだろ?


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