遠方の宇宙に見つかった、重元素の割合が非常に少ないガス雲。
このガス雲、
ひょっとすると宇宙で一番最初に誕生した第一世代の星の内部で作られた、
重元素の痕跡なのかもしれないんですねー
第一世代の星は重元素率が低い
宇宙で一番最初に誕生した第一世代の星。
この星の痕跡を含むと思われる古いガス雲が、
ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡“VLT”による観測から発見されました。
ガス雲が発見されたのは、
ビッグバンから約18億年しか経っていない遠方の宇宙で、
炭素や酸素、鉄などの重元素の割合が、
太陽の1000分の1以下と非常に小さかったんですねー
重元素はビッグバンでは作られず、
その後に誕生した恒星の内部で作られることになります。
反対に、宇宙で一番最初の星は、重元素を含まない新鮮なガスから作られ、
現在、私たちの近傍の宇宙に見られる、
重元素を含むガスから誕生した星とは性質が大きく異なります。
そして第一世代の星は、水素やヘリウムから元素合成を行い、
誕生からわずか200万年ほどで超新星爆発を起こし重元素を周囲にばらまき、
周囲のガスに第一世代の星の痕跡を残すことになります。
なので、そのガスの中の重元素の割合は大きくなるはずです。
これまでに見つかってきたガス雲の重元素率は高いので、
第一世代より後に作られた星からの重元素が含まれていたことが考えられます。
一方で今回発見したガス雲は、極めて低い重元素率を示しているので、
第一世代の星に由来する重元素だけを含むと想定した数値と一致する、
初めての例になるんですねー
今回発見したガス雲では、炭素とケイ素の割合を計測できました。
でも、その数値は決定的なものとは言えず…
後の世代の星による可能性も残っています。
なので、もっと多くの元素を検出できる、新たなガス雲を発見する必要があります。
それらを調べることによって初めて、
宇宙で最初に誕生した星による独特のパターンを検証することができるんですね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ ビッグバン直後の元素から生まれた第一世代星を発見?
このガス雲、
ひょっとすると宇宙で一番最初に誕生した第一世代の星の内部で作られた、
重元素の痕跡なのかもしれないんですねー
第一世代の星は重元素率が低い
宇宙で一番最初に誕生した第一世代の星。
この星の痕跡を含むと思われる古いガス雲が、
ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡“VLT”による観測から発見されました。
ガス雲が発見されたのは、
ビッグバンから約18億年しか経っていない遠方の宇宙で、
炭素や酸素、鉄などの重元素の割合が、
太陽の1000分の1以下と非常に小さかったんですねー
宇宙で最初に誕生した星のシミュレーションのスナップショット。 どのようにしてガス雲が重元素で満たされたのかを再現している。 |
重元素はビッグバンでは作られず、
その後に誕生した恒星の内部で作られることになります。
反対に、宇宙で一番最初の星は、重元素を含まない新鮮なガスから作られ、
現在、私たちの近傍の宇宙に見られる、
重元素を含むガスから誕生した星とは性質が大きく異なります。
そして第一世代の星は、水素やヘリウムから元素合成を行い、
誕生からわずか200万年ほどで超新星爆発を起こし重元素を周囲にばらまき、
周囲のガスに第一世代の星の痕跡を残すことになります。
なので、そのガスの中の重元素の割合は大きくなるはずです。
これまでに見つかってきたガス雲の重元素率は高いので、
第一世代より後に作られた星からの重元素が含まれていたことが考えられます。
一方で今回発見したガス雲は、極めて低い重元素率を示しているので、
第一世代の星に由来する重元素だけを含むと想定した数値と一致する、
初めての例になるんですねー
今回発見したガス雲では、炭素とケイ素の割合を計測できました。
でも、その数値は決定的なものとは言えず…
後の世代の星による可能性も残っています。
なので、もっと多くの元素を検出できる、新たなガス雲を発見する必要があります。
それらを調べることによって初めて、
宇宙で最初に誕生した星による独特のパターンを検証することができるんですね。
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