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衛星打ち上げ後にロケットの着陸を成功! スペースX社“ファルコン9”

2016年01月04日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
着陸に成功したのは、
通信衛星“OG2”を打ち上げたスペースX社の“ファルコン9”ロケット。

ロケットは2015年12月22日に、
フロリダ州ケープ・カナヴェラル空軍ステーションから打ち上げられ、
順調に飛行を続け、離昇から約15~20分後までに搭載していた衛星を分離し、
打ち上げには成功したんですねー

米軍も“GO2”が予定通りの軌道に乗っていることを確認しています。

“GO2”はアメリカのオーブコム社が運用する通信衛星。

地球低軌道に複数の衛星を配置することで、
通信インフラが整っていない地域に向けた通信サービスを展開していて、
今回は“GO2”衛星が11機打ち上げられています。


第1段機体の着陸

今回スペースX社では、衛星の打ち上げだけでなく、
ロケットの第1段機体を着陸させる試験にも挑戦しています。
そしてロケットは、無事にケープ・カナヴェラル空軍ステーションに着陸。

これまでスペースX社の“グラスホッパー”や“ファルコン9-R”、
ブルー・オリジン社の“ニュー・シェパード”が着陸試験に成功していました。

でも衛星を打ち上げたロケットが、
垂直着陸に成功したのは今回が世界初になるんですねー

スペースX社はロケットの低コスト化を狙い、
機体の再使用化に向けた開発を進めてきました。

これまでにも打ち上げを終えたロケットを、
洋上や無人の大型船の上に降ろす試験を行っています。

でも残念ながら成功したことはなく、
今回、初挑戦になる陸上への着陸で成功となりました。

打ち上げ失敗からの大成功へ

“ファルコン9”は、
今年の6月28日に無人補給船“ドラゴン”の運用7号機を打ち上げた際に、
空中分解を起こし、打ち上げに失敗しています。

以来、打ち上げ停止の状態が続いていました。

また、今回の打ち上げで使われた“ファルコン9”は、
ロケットの全体に改良が加えられた“改良型ファルコン9”。

従来型に比べ打ち上げ能力が大きく向上した新型機での着陸成功になり、
スペースX社にとって大成功といえる結果になったんですねー

1月16日、着陸に成功した“ファルコン9”の第1段ロケットエンジンを、
再度点火する試験を行った結果、点火に成功。

データは良好だったのですが、エンジンのうち1つに推力の変動が見られることに…

エンジンがデブリ(ゴミ)を吸い込んだ可能性があり、
今後、小さな穴の奥などを覗ける装置“ボアスコープ”を使って、
さらに調査を進めるようです。

ロケットを再使用するには、
1回の打ち上げで、機体にどれだけの負荷がかかるのか、
どういった点検や整備が必要になるのかを調べることができます。

今回の着陸成功によりスペースX社は、
ロケット再使用に向けて、大きな知見を得ることができるんですねー



こちらの記事もどうぞ ⇒ 狙いは、打ち上げ能力の向上とロケットの再使用! “ファルコン9”の新エンジン


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