年老いた星と若い星で年齢が70億年も異なる…
そんな星が存在する星団が天の川銀河内に見つかったそうです。
2度の爆発的な星形成
いて座の方向約1万9000光年彼方にある“ターザン5”は、
発見以来40年あまり球状星団として認識されていた天体です。
そこをヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡“VLT”や、
ハッブル宇宙望遠鏡などを用いて観測してみると、
“ターザン5”には明確に種類の異なる2種類の星が存在することが分かりました。
化学組成の違いだけでなく、両種には70億歳もの年齢差があったんですねー
年齢が2つに分かれているということは、
“ターザン5”では連続的な星形成があったというよりは、
2度の爆発的な星形成があったと考えることができます。
つまり“ターザン5”には、
2番目の(若い方の)星を誕生させるだけの大量のガスがあったことになり、
このガスの量は、少なく見積もっても太陽質量の1億倍になるそうです。
一般的ではない球状星団
“ターザン5”の特徴は球状星団としては一般的でないが、天の川銀河のバルジ(中心の膨らんだ部分)に見られる星の種族とは、非常によく似ているそうです。
銀河形成に関する理論によれば、ガスや星でできた巨大な塊が相互作用して、天の川銀河の原始バルジが形成されたと考えられています。
“ターザン5”は、天の川銀河のバルジを形成した、
最初期の構成要素の生き残りなのかもしれないんですねー
塊のいくつかは破壊されずに天の川銀河に残ることになり、
こうした生きた化石は、銀河の歴史再構築というパズルの重要なピースの1つになります。
また、星形成が活発な遠方銀河に見られる塊の性質と、“ターザン5”の性質には似ている部分があり、
遠方(過去)の銀河と近傍(現在)の銀河のどちらでも、
形成初期段階では同じようなプロセスが起こることが推測されます。
今回の発見から、様々な疑問が出てきました。
“ターザン5”はどのようにして生き残ったのか?
2回目の爆発的星形成を引き起こした原因は何だったのか?
まだ、答えを探している途中です。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 天の川銀河に見える巨大なX字形構造から銀河形成のプロセスが分かってくる?
そんな星が存在する星団が天の川銀河内に見つかったそうです。
2度の爆発的な星形成
いて座の方向約1万9000光年彼方にある“ターザン5”は、
発見以来40年あまり球状星団として認識されていた天体です。
そこをヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡“VLT”や、
ハッブル宇宙望遠鏡などを用いて観測してみると、
“ターザン5”には明確に種類の異なる2種類の星が存在することが分かりました。
化学組成の違いだけでなく、両種には70億歳もの年齢差があったんですねー
ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した“ターザン5”。 |
年齢が2つに分かれているということは、
“ターザン5”では連続的な星形成があったというよりは、
2度の爆発的な星形成があったと考えることができます。
つまり“ターザン5”には、
2番目の(若い方の)星を誕生させるだけの大量のガスがあったことになり、
このガスの量は、少なく見積もっても太陽質量の1億倍になるそうです。
一般的ではない球状星団
“ターザン5”の特徴は球状星団としては一般的でないが、天の川銀河のバルジ(中心の膨らんだ部分)に見られる星の種族とは、非常によく似ているそうです。
銀河形成に関する理論によれば、ガスや星でできた巨大な塊が相互作用して、天の川銀河の原始バルジが形成されたと考えられています。
“ターザン5”は、天の川銀河のバルジを形成した、
最初期の構成要素の生き残りなのかもしれないんですねー
塊のいくつかは破壊されずに天の川銀河に残ることになり、
こうした生きた化石は、銀河の歴史再構築というパズルの重要なピースの1つになります。
また、星形成が活発な遠方銀河に見られる塊の性質と、“ターザン5”の性質には似ている部分があり、
遠方(過去)の銀河と近傍(現在)の銀河のどちらでも、
形成初期段階では同じようなプロセスが起こることが推測されます。
今回の発見から、様々な疑問が出てきました。
“ターザン5”はどのようにして生き残ったのか?
2回目の爆発的星形成を引き起こした原因は何だったのか?
まだ、答えを探している途中です。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 天の川銀河に見える巨大なX字形構造から銀河形成のプロセスが分かってくる?
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